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No.181/スーパー女子高生に発見
2024.06.29
こんにちは、くのてつです。
日本の満員電車のストレスレベルは戦時中と同等なんて話を聞いたことがあります。
コロナ禍を経てリモートワークの恩恵に預かっているので、以前ほど満員電車に遭遇しなくなったのですが、たまに乗ると免疫が低下していることを痛感します。
特に土日で通勤ラッシュ並みに混まれると、どうしても「嫌だな・・・」とネガな感情が顔を見せます。
今朝の話ですが、そんな満員電車でスーパー女子高生に出会いました。
シュッとした女の子で、なぜか汗だくになりながら、ゴリゴリ人を押し込んで乗車してきました。
おいおい、と思いつつも傍目で見ていると、この子のパフォーマンスに驚かされてしまいました。
汗だくで片手には数ⅡBのテキストとノート、片手にシャーペンで問題を解いていました。
「マジか!?」と思いましたがすごいのはその先でして。
電車の揺れもなんのその、全くブレることなく問題を解き続けていきます。
満員電車ですから周りは人に囲まれいる訳で、その圧力も当然かかります。
なんて体幹が強いんだ・・・といフィジカル面での強さと、なんて精神力なんだ・・・というメンタル面での強さに、ただただ驚きましたね。
一見、周りの迷惑を顧みないマナー違反と見えてもおかしくありません。
一方で、この環境で集中して勉強する能力ってすごい、とも見えますよね。
前者で見れば「今どきの女子高生はまったく・・・」と責めたくなるでしょう。
後者で見れば「そんな一生懸命勉強していて素晴らしい」なんて称えたくもなる。
その子がどんな背景でそうやっていたのかも分かりませんからなんとも言えませんが、こう捉えてみると面白いなと思いました。
めちゃくちゃ怖い数学の先生がいて、宿題出されたけどやっていなくて、やばい!との焦りからの行動かも知れない。
来年の受験で東大を目指していて、1秒でも長く勉強がしたくて、今はとにかくどこでも寸暇を惜しんで勉強をしているのかも知れない。
そのタイミングは汗だくになるような暑さではなかったので、バイト、部活のように何か事前に予定があって、急いで次に向かいながら必要な勉強をやっていたのかも知れない。
なんて、いくらでも想像できちゃいますよね。
こう情緒的になってしまうと、その女子高生への見方が変わります。
角度を変えて物事を見るだけで、感情を揺さぶられる、つまり感動を生むことができるということだと思います。
いずれにしても、ある一方の視点でのみ全てを語る、判断する偏りは大いに誤りですね。
今、そんな取り組みを子どもたちとしています。
偏りのない、中庸なポジションであることに人の幅が生まれると思います。
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