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バタバタ社長と、ゆったり社長。

久能@経営コーチです。世の中には2種類の社長がいると思っています。1つはバタバタ社長。もう1つはゆったり社長です。

バタバタ社長はいつもバタバタしていて、あまり儲かっていない

上海で2007年に起業してから14年。自分も経営をしながら、いろんな経営者とお会いしてきました。どの方も尊敬できる、信頼できる方たちばかりでしたが、ぼんやりと「2種類の社長がいるなー」と感じていました。

そう、ひとつはバタバタ社長。朝早くから夜遅くまで仕事をして、週末も基本仕事。家族の理解があるのか、顧みていないのか、家庭での時間はあまり持てていないようでした。そして、利益はそこそこ・・・といった具体。メイン事業のほかにも様々な仕事を手掛け、中途半端(失礼!)な状態のビジネスがごろごろ・・・。

景気が悪くなったり、期待してた見込み客の仕事がなくなったりすると、途端に経営状態が悪くなり、家賃や給料の支払いにも困っているようでした。

しかし底力があるので、気合と根性、そして長時間労働でなんとか乗り切りほっと一息。そして調子がよくなると新たな儲けのネタを探して精力的に動き回る・・・そんなパターンで経営している社長さんたちでした。

ゆったり社長はやることが少なくシンプル。しかもなぜか儲かっている

もう一方はゆったり社長です。彼らはあまり遅くまで会社にいることはなく定時でさっと帰っているようでした。1つの事業を効率性と収益性にこだわって着実に育てあげ、そこから十分な儲け(役員報酬)を得ていました。

アンテナは常に張っているもののあれこれと手を出すことはせず、メイン事業に多くの時間と労力、お金を投じているように見えました。

そしていざここだ!今だ!というタイミングが来るとぐわぁっと時間とお金を投資し、競争力がつくくらいにまで作り込み、あとは人に任せて利益を享受する。

そんなパターンで太い事業を1本、また1本と育て上げているようでした。

バタバタ社長とゆったり社長の最大の違いとは?

noteで書ききれないほどの違いがあるので1つだけ書くとすると、社長の才覚と努力が富を生むと考えるか、仕組みが富を生むと考えるかという点かなーと思います。

バタバタ社長は儲かりそうなネタを見つけたらとにかく社長が頑張って仕事をつくって、社長が納品して、社長が利益を計算するという傾向が強かったと思います。口グセは「これは俺がやらなあかんとこや」(なぜか関西弁💦)。つまり社長のウデがないとお金にならないことを(結果的に)探してしまっているのでした。

対してゆったり社長は、良さそうなネタがあるとまずはじめに業務を分解して人に任せられるサイズに分け、社長はプロジェクトマネージャー兼投資家のようなポジションに就いて全体を統括する。そしてプロジェクト全体の品質に責任を持つ。そんな感覚で仕事をしているのでした。

一言でいうと社長が主役になるか、システムを主役にするか。ゆったり社長を目指すなら意識しておきたいポイントです。

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