見出し画像

レビュー「大豆田とわ子と三人の元夫」第10話

「第10話 最終回…なのに新たな恋!?」

◯旺介(父)の嘘と優しさ
映画の半券を見て、自分が観に行ったと嘘をつく。
これまで母の秘密を子供(とわ子)に言わず守り通した父。
言われなくても、外れた網戸を黙って直す父。
とわ子も、そんな父の血を引き継いでいるんだと思う場面でもある。

◯真(母つき子の昔の恋人)に会いに行くとわ子と唄
カレーパンコロッケを頬張りながら出てきた真は女性だった。
1人暮らしで、小さな生活を大事に営んでいる。

真「1人の中にいくつもあってどれも嘘じゃない」

とわ子の強張っていた表情が涙とともに溶けていく。
母を肯定し、自分を肯定する。
全て受け入れる。
消えかかり、無くなっていたと思っていたところが、1本の太い線で繋がっているのがはっきり見えたんだろう。

母として1人の女性として生きたつき子。
そして、大人になり母になったとわ子。
自分の気持ちや、八作の気持ちとも重なっているように見えたのかもしれない。

3人の元夫ボーリングでストライク。 
1人だけど、独りじゃない。
とわ子は網戸を自分で直せるようになった。
そして、しろくまハウジングのいつもの席でシナモンロールを食べる。


その後、余韻冷めやらず第1話を見返してみたら、
(ナレーション)
”小さいがこだわりの注文住宅を中心に圧倒的な顧客満足度で一目置かれている会社である。”

とあった。
「大豆田とわ子と3人の元夫」は視聴率こそあまり振るわなかったが、絶大な支持と共感を得て好評だったという。
え、これって…ドラマなのか、現実なのか!?








この記事が参加している募集

#新生活をたのしく

47,926件

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

#ドラマ感想文

1,678件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?