見出し画像

骨折した息子に救われた

昨日6年生の長男が右手薬指を骨折してしまった。全治3ヶ月…
しかも骨折の原因は父親である自分である。

土曜は毎週ミニバスの午前練習と午後練習があるのだが、午前練後に愛犬なっちを連れて公園に家族でお散歩に行った。

そこで私のバレーボールを使ってPK戦をすることになった。

息子たちと何度かキッカーとキーパーを交互に繰り返して4回目のターンで、私が思い切り蹴ったバレーボールが、ゴールポストに見立てた遊具に跳ね返りキーパーの長男の右手を強襲した。

すごい痛そうにしていて心配だったが、まぁ突き指だろうと思い、すぐに冷やして午後の練習は様子見ながら参加しようと思っていたが、どんどん指が腫れてくる。。

さすがにまずそうだと思い、午後練はお休みして整形外科を受診。レントゲン撮ってもらい右手薬指の骨折が判明した。

長男は3年生から始めたミニバスにものすごく一生懸命取り組んでいる。5年生の終わりには元いたチームを辞めてより強いチームに移籍し、今年は6年生で最後の年だ。

また中学でも強いチームでバスケをしたいという気持ちから、中学受験をすることになり、5月から塾に通い急ピッチで勉強も頑張っている。

そんなさなかに私が原因で右手薬指を骨折してしまった。

医師に骨折と言われたときはものすごく心が暗くなってしまった。バスケのこと、受験のこと、「あぁああああ自分のせいだ。。。」とPK戦をしたこと、思い切りボールを蹴ったことを強烈に後悔した。

そんな父を尻目に息子はケロッとしている。「ん・・??」
それどころか、ギブスを巻いてもらうときに若干ハニかんで嬉しそうな様子さえ見える。

「(ギブスを見て)なんかロボットみたいだね」
「これまで大きな怪我したことなかったから、特別な感じがして嬉しい」
「(普段お世話している)小学校の1年生達の人気者になれそう」

とさえ言っている。。。

もし自分が同じ状況だったら、2億%悲劇のヒロインモードに入って、「あぁ、ミニバスも受験も終わった」「お父さんのせいだ。。!」と絶望し、骨折させた張本人である父に思い切り怒りをぶつけるだろう。

ところがそんなハイパーメンヘラ父ちゃんとは違い息子は至って前向きだ。

骨折させた張本人である父が自分を責めないように、気を使ってくれていたのかもしれないが、そんな気遣いができること自体も本当にすごい。

親の100億倍人間ができている。自分なら絶対こんなふるまいはできない。。爪の垢を煎じて飲ませていただきたいと思う。。いい意味で親の顔が見てみたい(あ、自分か、。。)

そんな息子の前向きさに父は心底救われたのだった。

そして罪悪感を抱き悲劇のヒロインモードでいることは辞めようと強く思った。

しばらくバスケはできないし、受験勉強はどうしようか、、無理やり右手で書くのか、左手使うのかと、悩みはたくさんあるが、こうなったら災い転じて福となしていくしかない。

寛人よ、本当にありがとう。君はこの先どんなことがあっても大丈夫。サイコーだ。未だに超絶未熟な父は、これからも君からたくさんのことを学ばせていただきたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?