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「ちゃんと評価されていない」と思ったら

他者からの評価にどう向き合うか。

これはキャリア、人生においてずっと直面し続ける重要なテーマだと思います。

・会社における上司や同僚からの評価
・自分の仕事に対するクライアントからの評価
・採用面接における応募先企業からの評価

など、特に仕事や就職の場面における他者からの評価は、給料や役職、仕事内容にダイレクトに影響するため、非常に切実です。

人間が社会的な生き物である以上、人によってグラデーションはあれど、承認欲求が一切ないという人はほとんどいなく、誰にとっても他者からの評価は気になるものです。

「認められたい!」と他者からの評価を得るためにめちゃくちゃ頑張れることもあります。これは承認欲求を原動力に自分を駆動させていることですが、私自身もこの承認欲求によってものすごく努力できた経験が沢山あります。

しかしこのように承認欲求を原動力に自分を駆動させるやり方は、実体験も含めていずれ破綻を迎える場合が大半である気がしてなりません。

一時は評価されていたとしても、永遠に他者から評価されることなんて人生やキャリアにおいてほぼありえません。

また営業のように目に見えた成果がわかり評価されやすい仕事もあれば、バックオフィス系の仕事のように評価がされにくい性質の仕事もあります。

また人の評価は極めて怪しいものです。評価者の偏見やバイアスの影響をモロに受けますし、そのときの気分やシチュエーションによってもコロコロ変わります。

私も間違いなく承認欲求があり、他者からの評価は嬉しいことは間違いないのですが、他者からの評価に「執着」してしまうと、それは不満や苦しみを生み出します。

そもそも人の評価なんて極めて怪しく水ものであるということが理解できると、自分ではどうしようもないことに執着をして不要な苦しみを生むのはあまり得策ではないと思います。

他者からの評価を「普段はほぼ貰えないがたまに食べられるごちそう」くらいに思っておくとちょっぴり執着は和らぎます。

加えて、他者からの評価がなくても行為そのものが楽しいからやるという状態を作れるのが理想です。

仕事の中身を細かく見ていくと、何かしらただ行為そのものに夢中になれる瞬間があるものです。

他者からの評価の執着を和らげながら、行為そのものから報酬を得られる仕事を探し、育て、創っていく。

簡単なことではないですが、他者からの評価という自分ではどうしようもないことに苦しむよりも、より建設的でサスティナブルなアプローチではないでしょうか。

「仕事の報酬は仕事」ソニー創始者・井深大

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