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Dance Macabre : 死の舞踏

Dance Macabre : 死の舞踏

中世ヨーロッパで広がった思想の一つに “Dance Macabre” と言うものがあります。
「死者と生者の舞踏行列」などと訳されますが、高貴な者も下賤の者も、富める者も貧しいものも、「死」の前では平等だと言う考え方です。

共同墓地や教会などに、様々な人々、国王・教皇・騎士・市民(ブルジョア)・商人・農民・若者などが死へと誘われる様を描いた壁画や版画が飾られ、その前でキリスト教の説法が行われたようです。

ヨーロッパでは1348年から1420年にかけてペストが大流行し、全人口の30%-60%が亡くなったと言われています。
*Wikipedia より

そのような状況の中で、Dance Macabre に関する最も古い記録は1424年に記された「パリ一市民の日記」と言われます。
*出典 : 国立西洋美術館 「死の舞踏 中世末期から現代まで」 2000年

死の舞踏

伝染病であろうとなかろうと、「死」は誰にでも平等に訪れます。

富める者も貧しい者も「死」から逃れられる事は出来ません。
唯一絶対の平等です。
また、誰に、いつ、どのように訪れるかもわからない、理不尽極まりないものです。
ですが、我々はそれを知ることは出来ません。
明日どころか、次の瞬間さえ、いつものように来るかどうかは、本当は誰にもわからないのです。

今出来る事を精一杯すること、それが生きている我々に出来る唯一のことではないでしょうか。

志村けんさんのご冥福を心よりお祈りいたします。

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