ゲームUIデザイン独学レポート その2 アドカレ感想
あけましておめでとうございます。
一ヶ月ほど経ってしまいましたが、2019アドカレについての感想を書いてみます。
自分にとって開発経験がある先輩デザイナーの話は貴重で、第三者の視点が不足しがちな独学の欠点をカバーできる記事が多く、非常に参考になりました。
具体的にどう参考になったかと言うと、
アドカレの記事と自分のnote(独学レポート)を比較しながら読み返すことを何度か繰り返していくうちに、
UIデザイナーの開発中の役割も考える必要があることに気がつき、
「画面のデザインが、開発チーム内でどんな意味を持つのか?」の視点を意識できるようになりました。
アドカレで業務の具体例を知ったことで
①プランナーとUIデザイナーの関わり
②コンシューマーとソーシャルの違い
この二つの知識を整理できたことがきっかけです。
①プランナーとUIデザイナーの関わり
今回のアドカレではプランナーに対する言及が多かったことに気がつきました。
そこで、こちらの記事で紹介されていた『ゲームプランナー入門』を読んでみました。
この過程で、プランナーとUIデザイナーとの関わりを整理することができました。
プランナーは開発の様々なポジションをつなぐために動き回る人。
プランナーの仕事が把握できてから、UIデザイナーの役割がわかりやすくなりました。
自分はプランナーの仕事の一部までUIデザイナーがやるものなのかと思っていたため、必要な勉強量と範囲をかなり多く見積もってしまい、
「やるべきこと」の項目を自分で増やしてしまったようです。
勉強したことはかなり役に立っているので結果オーライ。
UIの実装には他のポジションのスタッフとの協力や連携が欠かせないので、
プランナーと仕事が一部かぶっているのかな。
②コンシューマとソーシャルのワークフローの違い
今までコンシューマーとソーシャルの違いを強く意識していなかったんですが、アドカレの実装の記事を読みながら、媒体の違いの影響を整理してみることにしました。
【※2020年1月27日 追記・修正】
コメントでご指摘いただいた通り「プロトタイプ」の表現が曖昧でわかりにくい部分があったため、修正しました!
この結果、コンシューマとソーシャルのUIデザイナーの違いは、
UIデザイナーがプロトタイプの制作にどれくらい関わってくるかだと気がつきました。
プロトタイプは、各ポジションの人間が自分の仕事がどんなものか把握し
情報共有をスムーズにするためのソフトウェア版の台割りで、
台割りと同じく完成像のイメージや素材の具体的な配置を共有するためのものです。
ソーシャルゲームのUIデザインについて考える時に重要になるのは、
スマートフォンのアプリ開発ではUIデザインのプロトタイプが開発の進行の補助になり、
アプリのプロトタイプ≒UIデザイン(画面)のプロトタイプの構図になっているケースも多い、という点。
ソーシャルゲーム開発もアプリ開発の一つなので、
比較的UIデザイナーとプランナーとの関係は深いのかなと。
コンシューマの場合はソーシャルとはハードが別で、ゲーム完成前に動かせるものがあるため、プロトタイプでUIデザイナーが果たす役割がソーシャルよりも小さいのでは?
この違いはソーシャルとコンシューマのハードの違いが原因で、
ゲーム開発のプロトタイプというよりもスマホのアプリの開発やWebデザインの情報設計の考え方から来ているものだと思います。
ソーシャルゲームはベースがスマホのアプリかPCのブラウザなので、
その性質も受け継いでいる、と気がつきました。
この結果ゲーム以外のアプリのUIに関する情報の活かし方がわかるようになり、勉強が楽になりました。
もちろんタイトルによるし、受託か自社開発かなど様々な要因があるので
ケースバイケースだと思います。
コンシューマーで良いUIデザインのゲームはソーシャルのように
かなり早い段階でUIデザイナーが関わってプロトタイプを作り、開発を進めているようだし、
ソーシャルも高性能化で画面遷移を中心としたデザインではなく、
コンシューマーのように開発を進めていくケースも多いみたいですね。
この「ケースバイケース」に具体的にどんな幅があるかを考えやすくなったことが自分にとっては大きな変化でした。
まとめ
UIデザインを認識する解像度が上がり、全体像をより正しく把握できてきたことで、
「自分はどんなUIデザイナーになりたいのか?」
「自分は何ができるか?」
「自分は何がしたいのか?」
といった課題を考えやすくなりました。
次の目標はこの問いをはっきりさせていくことかな、と考えています。
今後も独学中の志望者の視点から、UIに関する情報を発信していけたらいいなと思います。
以上です。読んでいただきありがとうございました!
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