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白血病のわたしが人生楽しいと思えるのは読書のおかげでした。

急性リンパ性白血病と病名がついて10か月が経つ。
骨髄移植も終わり、今は回復期ということで休職。ほとんどを自宅で過ごしている。

でも今日は散歩もしたし、雪かきもしたし、
このあとはご飯前に筋トレをしようと思っているくらい元気な体になってきた!

誰とも会わず、外食もせず、食事の制限もあるけど
「生きているとこんなこともあるよね!」と現実を受け止められている自分っていいな!と思いながら生きてる。

どんなにツライ状況でも、自分でコントロールできることとできないことを把握していれば、世の中楽勝で生きていけるんだな!!


「そういえば病名言われた時も驚かなかったなー。」
今日は入院してからの領収書を整理した。


4月6日の採血結果の用紙が出てきた。

WBCとは白血球。基準値は3300~8600だ。28130なんて異常な数値。
Blastとは血液の病気があるとパーセンテージがあがる。健康であれば0%のはず。81%…絶対になにかある。

極めつけはコチラ。

CRPは炎症反応。基準値は0~0.14。
10.16なんてからだがかなり炎症しているということ。この数値だとリウマチ並みにすごく痛い。



この日、甲状腺の病気をうたがって、日本一の甲状腺の専門院といわれている表参道の病院に行った。
そのあと出勤しようと思っていたのでスーツにビジネスリュック。

採血のあと、診察。

その時の先生の青ざめた顔を今でも覚えている。
「甲状腺は問題ないです。ただ血液の病気の可能性が高いので今すぐ血液内科を受診してください。近くにありますか?」
「近くでしたら千葉大学附属病院にあります。おそらくそのまま入院になると思いますけどできますか?」

あぁなんとなくヤバいんだろうなぁ。

「白血病のうたがいがあります。」

そうか、白血病か!そりゃわからんかったなぁ!
年末(おととし)から調子が悪くてやっとわかった病名が白血病。
周りからは「(4か月も)よく生きてたね」と言われるほどだった。

でもまぁ、しょうがないでしょう。あれだけつらかったんだから。

仕事の好きなわたしが仕事を休んだくらいだったのです。
鼻血からはじまり、
立てないほどのめまい、金属でさされたような頭痛、立っていられない動悸・息切れ、痛みで動かなくなった四肢、夜中に5回もTシャツを取り換えるほどの尋常じゃない寝汗。
それでも「自分さえしっかりしていれば大丈夫!」と調子のよいときは仕事をしていました。

でもそれは白血病の症状がはじまっていたんですね。

4月6日に千葉大にいって検査をした結果、「急性リンパ性白血病の疑い」ということで即入院。
だけどこのまま長期入院の可能性が高いので北海道の自宅近くの病院に転院しようということになりました。
この日は表参道から千葉まで電車で一人で移動したくらい元気だったので、次の日も元気だろうと思い、一泊だけ入院して仕事場近くの借りているアパートに帰り、自宅に帰る準備をしました。

アパートのものはしょうがない。あとから引っ越そう。
キャスター付きバッグにある程度のものを入れて、帰る準備。

ところが、この日の夜中。

2時ころだったかな。
全身に痛みが走って、とにかく黙っていられませんでした。
でもそんなことはしょっちゅうあったから時間が治してくれると思って耐えてたんだけど、
1時間たっても…
2時間たっても…
痛みはおさまらず、むしろ悪化する一方で。

自分で救急車を呼びました。
「千葉大に運んでください。」



わたしの人生の挫折って2回ほどあるんです。
ひとつは高校の時はじめて膝をけがしたこと。
もうひとつは大学受験に落ちたこと。

そして今回、自宅近くの病院にたどりつかなかったこと。

病気になったこととか、全身の痛みとか、
そういうのはしかたのないことだと受け止められた。
だけど「どうして今頑張れないんだ」(いや、病状の悪化だから普通に頑張れないんだと思う)ということが
わたしの中ですごく悔しかったんだろうな。
情けない。


わたしは基本的にポジティブで明るくて、まぁまぁ楽天的だと思っているんだけど
自分が情けないとき、自分のことを嫌いになるようです。


自分でコントロールできることとできないことがあります。
自分でコントロールできないことはしかたのないことなので、それをどやこや言いません。

生活習慣病ではない限り、この病気もなぜなったかなんてのはわからない。結果的に染色体異常だったからこんなからだになってしまったんだけど、じゃあなんで染色体異常になったのかはわからない。

これは、自分でコントロールできないよね。
だから受け止めるしかないの。

だけどこの情けない気持ちを持つか持たないかなんてのは、自分でコントロールできる範囲だよね。
帰れないのならこうしようって手だてはあるんだと思えたのなら、情けないなんて思わなかったはず。
そうやってコントロールできるはずなのにできなかった自分に情けなさを感じてしまった。


だからわたしは読書をするんです!

本ってその人の考え、知識、体験に経験、1冊にギュッと盛り込まれているんです。
それをわがもの顔にできるのが読書。
自分をコントロールするために読書から、知識をつけて、経験を積む。

自分は弱いってわかってるから
こんなときにつぶれたくないから
読書をするんですよ。予習をしておくんですよ。

そうすると自分でコントロールできないものも把握できるようになってくる。
予習しているんだからツライことがあったって織り込み済みだ。


成長するってそういうことなのかな。

自分でコントロールできることとできないことを把握していれば
いつでも冷静でいられるし、選択を見誤らず、
どんな状況でも前を向いて生きていけるんだと思う。

そうさせてくれるのが読書だ。



治療費にあてさせていただきます。大事に使わせていただきます! そして皆様の健康に役立つ情報をお届けできるようにこれからも学び、発信し続けますので温かい目で見守ってほしいです\(^o^)/