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note版 哲学ダイアグノーシス 第二号カント(後編)

<note版>

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<哲学ダイアグノーシス>

第二号 カント(後編)


<哲学ダイアグノーシス>、第二号は第一号に引き続きI・カント(Immanuel Kant、1724年~1804年)についてのお話です。

前回はカントのエピソードとして、昼食会のことをお話しましたが、今回はカントの「散歩」についてお話しましょう。

散歩は、食事とならんでカントの数少ない趣味の一つでした。カントの散歩は決まった時間に規則正しく行われ、その時間の正確さたるや、市民たちはカントが散歩する姿を見て時計を合わせたほどだとも言われています。この話は非常に有名ですので、皆さんの中にも、学校の授業でお聞きになった覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ところで、散歩も長い間続けていると、時にはイレギュラーな出来事もあったようです。今回は、そんな出来事の中から二つ、お話しましょう。

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