kuni

一般財団法人 仁和能楽能楽學舎 代表理事|高校中退→専業主婦→大学生→留学(北京)→大学院(博士後期課程)→日本初の能楽學舎設立🏫|趣味はサックス🎷|美意識を感じられるものが好き✨ https://linktr.ee/ningaku

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一般財団法人 仁和能楽能楽學舎 代表理事|高校中退→専業主婦→大学生→留学(北京)→大学院(博士後期課程)→日本初の能楽學舎設立🏫|趣味はサックス🎷|美意識を感じられるものが好き✨ https://linktr.ee/ningaku

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還暦に、日本初の能楽學舎を立ち上げた理事長の備忘録

はじめまして、kuniです。 2年前に日本初となる能楽の学校を創立しました。正確にいうと、能楽に関連する教育事業を行う一般財団法人を立ち上げ、そこの代表理事をやっています。いわゆる一般企業における社会経験がないわたしにとっては、全てが初体験で、毎日失敗や挫折の連続です。 学校が3期目に入る今年、少しだけ気持ちに余裕が生まれて、もっといろんな人たちに能楽を知ってほしいという欲がでてきました。それがこの記事を書こうと思ったきっかけです。 わたしは、能楽という日本の伝統芸能を

    • Welcome to Nohgaku|「能楽を楽しむ会」が新しくなります!

      こんにちは、kuniです。 先日のイベントをもちまして、仁和能楽學舎のイベント参加者数が1,000名を超えました。これからも能楽をスキになるようなキッカケを提供できるよう活動して参ります。 突然ですが、文化庁が年に1回公開している「文化に関する世論調査」というものをご存知でしょうか? これは文化に関する国民の意識を把握し、文化庁が行う施策の参考にすることを目的としている調査です。今回は、その中から2つの項目をとりあげてみます。 この問いに対して「伝統芸能」と回答した方

      • 潜入レポート| 能楽を楽しむ会に参加して

        ご無沙汰しています、kuniです。 今回は、歴史紀行作家の藤井勝彦さんによる「能楽を楽しむ会」体験レポートをお届けします。 初めて参加するイベントはどうしても緊張してしまうもの。かくいう私も、口コミやレビューを確認しないと不安になってしまう性分です。 特に、わたしたちの提供する「能楽」というコンテンツは敷居が高く感じられてしまいがち。実際に参加者のアンケートを見返しても「参加する前はクローズドな印象を持っていた」という声も多くあります。 わたしたちが主催する「能楽を楽

        • 教養としての能楽

          こんにちは、kuniです。 本日は仁和能楽學舎が毎月主催しているトークセッション企画「教養としての能楽」から加藤洋輝先生をお招きした回の内容をお送りします。 加藤先生が思う能楽の魅力や、囃子方の仕事と楽器について大変詳しく掘り下げて頂きました。能が日本を代表する総合芸術たる所以を具体的に語っていただいた内容は必見です。 パートは大きく分けて4つです。長い文章になっているので興味があるパートをご覧になって頂けますと幸いです。 それでは。 能楽に出会いプロになるまで

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          仁和能楽學舎のご紹介|アクセス&設備

          こんにちは、kuniです。 本記事では、仁和能楽學舎本部にお越しいただく方向けに、東山公園駅からの アクセス方法 と 会場の設備 についてご紹介します。(駐車場もございますので、お車で来られる方はナビで住所をご入力下さい) 仁和能楽學舎の所在地 地名に東山と付くほどにはアップダウンが激しい地区です。行きは登りが多いため所要時間は10〜15分が目安です。反対に帰りは5〜10分ほどで駅まで着きます。 名古屋観光のメッカである東山動植物園まで徒歩5分という立地です。お時間に

          仁和能楽學舎のご紹介|アクセス&設備

          スペイン巡礼の想い出

          こんにちは、kuniです。 今から11年前の今日、人生の中で最もタフな40日間を終えました。夫についていったスペイン巡礼900kmの旅です。 現地のことばも話せないし、土地勘もない。重いバックパックを背負いながら、異国の地を歩きに歩いた旅の想い出。目的地に辿りついた瞬間は、人生のハイライトの一つです。 あの時、異国の地で多様な価値観に触れることができたからこそ、今の活動があるように思います。 それでは。 スペイン巡礼とは? スペイン巡礼とは、エルサレムやバチカンと

          スペイン巡礼の想い出

          わたしと能楽

          こんにちは、kuniです。 今回はわたしが能楽に出会うまでの経緯と、お稽古を通して感じたことをざっくばらんに綴りたいと思います。 能楽と出会って7年。まだまだ道半ばですが、能楽と向き合うたびに価値観が日々アップデートされています。少しでも能楽の魅力が伝われば幸いです。 それでは。 能楽との出会い わたしの実家は名古屋の旧城下町にありました。通っていた小学校は今でも同じ場所に存在していますが、近所の学校との再編を繰り返し大きくなっていった経緯もあり、当時の面影はありま

          わたしと能楽

          子どもお囃子体験会

          こんにちは、kuniです。 今回の記事では、子ども向け能楽イベント「子どもお囃子体験会」についてご紹介させていただきます。主催である仁和能楽學舎は、能楽をもっと身近に感じてもらうことを目的としたイベントやウェビナーを企画・運営しています。 本イベントの主旨は【伝統芸能を五感を通して楽しむ】です。プロ能楽師の先生方とタッグを組み、主に年長クラスの園児を対象に、謡と囃子の音や演奏を体験してもらう内容です。 企画の主旨にご賛同頂き、会の実現に至った2園におけるイベントの様子を

          子どもお囃子体験会

          信じられていると信じること

          奉仕生・寺の住み込み・精神科病院 一見ギョッとしてしまうかもしれませんが、本当の自分を探すための大切な時間でした。 個人的でちょっとセンシティブなお話になりますが、宜しければ引き続きお付き合いください。 では。 富士山麓の修行のような半年 高校の自主退学後は、静岡県御殿場市にある富士倫理学園に奉仕生として半年間の期間限定で入所しました。富士山麓の自然豊かな環境にある施設でした。 運営元である倫理研究所は、商売人である祖母や両親がその考え方を参考にしていたため、物心

          信じられていると信じること

          半世紀前の忘れものを探しに

          こんにちは、kuniです。 noteに記事を書きはじめてからおよそ2ヶ月が経ちました。日頃から考えているモヤモヤを言語化したり、過去の棚卸しをすることが多くなりました。 今回の記事では、わたしの生い立ちや青春時代のことを振り返ってみます。特に中2からの5年間はわたしにとって辛く悲しい時代でした。 楽しかったり、嬉しかったり、何かを成し遂げた記憶や出来事も大切にしたいけど、過去に起きたことはすべていまのわたしに繋がっています。 個人的でちょっとセンシティブなお話になりま

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          はじめまして、能楽

          こんにちは、kuniです。 皆さんは、能楽に対してどんな印象をお持ちですか? わたしの周りでは「難しそう。観に行くのに勇気がいる。」といった声や、歌舞伎や落語といった古典芸能と比較されて「分かりにくく、古めかしい。」といった印象を持たれる方が多いように思います。 能楽で演じられる内容は、室町時代から600年に渡り基本的には変わっていません。かくいうわたしもかつては先に挙げたような印象を持っており、変わらないのは良くない、能楽も歌舞伎や落語のように分かりやすくアップデート

          はじめまして、能楽

          筆禅道、究極の書。

          はじめに みなさんは筆禅道を知ってますか? 少し前の記事で書道や墨蹟について簡単に紹介させて頂きました。今回はそこから一歩踏み込んで、よりマニアックな筆禅道の世界をご紹介します 筆禅道はその名の通り、筆で禅を行ずる(修行する)ことをいいます。昨今、禅がマインドフルネスの文脈において「ZEN」として世界中で認識されて久しいですが、筆禅道は無心な状態で書を書く行為を言います。 数ある書派の中でも、墨蹟をルーツに持つ筆禅道は究極の書といって差し支えないほど奥深い魅力を秘めて

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          日本一小さな学校で学んだ大切なこと

          こんにちは、kuniです。 みなさんは「日本一を知ってますか?」 というお約束を聞いてどんな問いを思い浮かべますか。山の標高、湖の面積、都道府県のエトセトラ、受験の参考書に書かれているような問いは、しばし教養として染み付いているものばかりです。 反対に、あまり世間には知られていない日本一も世の中にはたくさん存在しています。それゆえ日本一という敬称は、広告の世界ではしばしばプロモーションに駆り出されがちです。新聞の一面広告で出ているような日本一という敬称に警戒心を感じてしま

          日本一小さな学校で学んだ大切なこと

          能楽を楽しむ会 vol.5 〜祈りの能楽〜

          こんにちは、kuniです。 今回の記事は、能楽の体験型イベント「能楽を楽しむ会」の様子をレポート形式でお届けいたします。主催である仁和能楽學舎は、日常からちょっと縁遠い伝統芸能である能楽を身近に感じてもらうことを目的に、能楽にまつわるイベントを企画運営しています。ご紹介する「能楽を楽しむ会」は、実習中心の体験型イベントとなります。 能楽は、仕舞(しまい)・謡(うたい)・囃子(はやし)の3要素から成り立っています。本イベントは舞台の役者である能楽師の先生から、仕舞と謡の所作

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          書道の世界と墨蹟にみる精神性

          こんにちは、kuniです。 今回の記事では、書道やその一分野である墨蹟についてお話しさせていただきます。わたしは、書道のプレイヤー(書家)として活動しながら、それ自体を対象に12年間に渡り研究を続けてきました。伝統文化である書道について、その魅力を伝えられればと思います。 ヒトは何かを伝えることを目的に、文字を書くという手段を身につけました。デジタル社会においては、文字を書かずともコミュニケーションが成立し、もはや書くこと自体が特別なことになりつつあります。 だからこそ

          書道の世界と墨蹟にみる精神性