「桃の一年」収穫
これまで「桃の一年」では桃の成長と農家さんの仕事について追ってきました。
今回はいよいよ収穫をお届けします。
夏の日差しをたっぷり受けた桃は大きく赤く育ちました。
今年は霜の影響で実った桃の数はそこまで多くないようでしたが、その分どの品種も例年より大きく実が育ちました。
桃は一度に全部収穫ではなく、数回に分けてその都度美味しいタイミングまで育ったものが獲られます。
同じ枝についている隣同士の桃でも、適切な収穫タイミングは少しずつ違います。
このタイミングを見極めるのは農家さんの一番の腕の見せどころです。
農家さんたちは一つ一つの桃を目で見て、手で触れてタイミングを見極めます。
農家さんにお話を聞きましたが、この桃は今収穫するのがベストで、その隣になっている桃はあと3日ほど待った方がいいと言われても、素人には全く違いが分かりませんでした。
「いちご狩り体験」や「ぶどう狩り体験」などのツアーがあるように、収穫作業は誰でも簡単にできるイメージが持たれるかもしれません。
ですが、本当は豊富な知識と経験が要る作業なのだということを取材して強く感じました。
今シーズンの桃は生産の終わりを迎えてしまいましたが、農家さんたちが手塩にかけて育てた桃が皆さまの元に届いていることが「桃の一年」でお伝えできたのなら幸いです。
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