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#旬の果物

「桃の一年」収穫

これまで「桃の一年」では桃の成長と農家さんの仕事について追ってきました。 今回はいよいよ収穫をお届けします。 夏の日差しをたっぷり受けた桃は大きく赤く育ちました。 今年は霜の影響で実った桃の数はそこまで多くないようでしたが、その分どの品種も例年より大きく実が育ちました。 桃は一度に全部収穫ではなく、数回に分けてその都度美味しいタイミングまで育ったものが獲られます。 同じ枝についている隣同士の桃でも、適切な収穫タイミングは少しずつ違います。 このタイミングを見極める

「桃の一年」収穫直前

国見町内をまわると収穫前の桃が鮮やかに輝いております。 桃の一年。今回は収穫前最後の投稿です。 反射シート 前回ご紹介した袋外しの作業の後にはもうひと仕事残っています。 桃の木の下に、反射シート(銀シート)と呼ばれるシートを敷く作業です。 袋を外しただけでも桃には徐々に色が入っていきます。 ところが、それだけでは陽の光が当たりやすいところと当たりにくいところがあるため、ムラができてしまいます。 全体的に満遍なく綺麗な色を入れるために、この反射シートを敷いていくの

「桃の一年」袋外し

夏の暑さがピークを迎えております。 人間には少々堪える暑さですが、綺麗な色の、甘くて美味しい桃になるためには欠かせない太陽の恵みです。 着々と収穫に近づいています。 桃の一年、前回は袋掛けについてご紹介いたしました。 今回は、収穫直前の袋外しをテーマにお届けします。 成長の様子 こちらが前回の記事の桃。 こちらが今回撮影した実です。 徐々に丸みを帯びてきたことが分かります。 桃の実の重さによって枝が折れないように支柱で支えています。 大きくなった桃はこれで

「桃の一年」袋掛け

国見では梅雨が明けて厳しい日差しが降り注ぐようになりました。 前回の記事でご紹介した摘果作業を何度か繰り返されて残った、選ばれし桃たちは順調に成長して、次は袋掛けの作業が行われます。 桃の一年、2回目の今回は袋掛けの作業についてお送りします。 袋掛け作業について 袋掛けの作業は、写真のように1個1個の桃の実に袋をかけていく作業です。 このように赤い袋がかけられると、すでに完熟の桃がたくさんなっているようにも見えます。 なんのために袋をかけるの? 桃は真夏に完熟の