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【STAND UP FOR ANIMALS動物愛護シンポジウム】覚書き⑥
長々書いている覚書ですが、今回が最終回です。
ここまで、色んな方の目線から、今の問題、それを改善するのにどうすればよいか、そう言った、いわば「現状」が語られてきました。
今回は、最後の登壇者、獣医師の太田快作氏の講演をご紹介します。
太田獣医師は、映画「犬部」のモデルになった方で、学生時から動物福祉に関わり、活動してらっしゃった方です。ご活躍は、映画「犬部」のサイトからもうかがえます。
前回のフォーラムにも登壇なさり、ちょっと独特のお話しの仕方ながら、面白い内容で、感動したのですが、今回は、ただの動物福祉のお話しではなく、彼曰くの「妄想」として、意味のあるお話しが聞けました。
【妄想は想像になり、現実になる!】
前回もおっしゃっていましたが、例えば会場に1000人の客がいたとして、その1000人が一匹ずつ猫を保護すれば、1000匹の猫が救われる・・・・と言う単純な話し。
こういう考え方が、彼の原点です。
そして、その根底には「社会として、人として、最低限の責任を取るべき」と言う強い理念がおありです。
その理念のもと、きっぱりと言い切るお話の仕方で聴いていると、叶うのじゃないかと、信じてみようかと本当に思います。
面白かったのが、今現在、機能しなくなりつつある動物園を使って、野良犬、野良猫を保護する。
犬猫に限らず、動物園の施設であれば、野生動物、畜産動物、害獣、外来種、何でもありです。
こう言われると、「ほんとだ!」とふっと心が開くのです。
【考え続けるべき】
また、企業に寄付をすることも、前回同様推奨しています。
資金があれば、企業が成長するからです。
それから、傷病鳥獣に関しても、保護しても良いと太田獣医師は考えています。人間が関与しているからです。
太田獣医師が、獣医大学中、動物実験をしないで単位を取ったという逸話を聴いたことがありますが、実験動物に対しても、助けられるなら助けるというスタンスです。
一匹も動物を殺さない獣医学部を作る。
こういったことを、登壇中、ずっとおっしゃっていました。
これを妄想と言うかどうかは別として、これだけのアイデアが一人の人間から出るわけだから、本当に会場にいる1000人が考えれば、1000通りのアイデアが出てくるのじゃないかと思いました。
全ての情報をオープンにし、共有し、その中でベストなものを選ぶ。
ご自身が獣医師であるからだけでなく、一人の人間としての責任を取るために、「自分事として考える」ことを実践なさっている太田獣医師を、尊敬します。
「解らない」は何の理由にもならないと、改めて自覚した時間でした。
【まとめ】
これで、フォーラムの覚書は終わりです。
前回より更に、有意義な時間を過ごしましたが、私たちに出来ることはなんだろうかと、改めて考える切っ掛けをいただいたように思います。
そして、最初にねこかつ代表の梅田氏がお話しされたように、10年前には無かった、保護動物詐欺や、沖縄などで駆除政策が起こっています。
そして、犬猫で問題が解決されなければ、他の生体は、もっと変わらないのだともおっしゃっていました。
同感です。
先日、長野の「アニマル桃太郎」元代表に判決が出ました。
犬400匹を虐待し、無免許で帝王切開までしたこの男に出た判決は、懲役1年執行猶予3年、罰金10万円。
余りの軽さに杉本彩さんが、記者会見で涙されていました。
どんなに法律が変わっても、認識が変わらなければ、犠牲は終わらないんだと思います。
必要なのは「法」。そして、それを執行する完璧な「執行人」が、絶対に必要なんだと、改めて認識を強くしました。
このnoteは、特に動物福祉に特化するわけではありませんが、それでも注視して、発信したいと思っています。
読んでくださった方、ありがとうございました。
そして、少しでも何か感じたら、「考えて」みてくださいね。
結局は、私たち人間が原因と過程を作っているのですから。
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