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世界の美しさをポケットに詰める

風の強い日、私は散歩に出かけた。

神社の脇には小川が流れている。その小川を遡って歩いていくと、泉が湧いている。

東京にも、まだ小さな自然が残っている。

頭の上の方で、ぱらぱらと音がした。何だろうと思って足もとを見ると、ドングリだった。

私の足元には無数のドングリがころがっている。無心になってどんぐりを拾う。

ジャンバーのポケットがドングリでいっぱいになった。

それはまるで、木の実をこれでもかと頬張ったリスみたいだ。


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