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講習・セミナーを組み立てる

一時期よりも朝晩が少し過ごしやすくなって、ちょっと体がホッとしています。この暑さと湿度で、皆さんの体は若干危機的状態を感じているのか、頭部と頸椎周辺が緊張している人が普段以上に多いなぁと感じているので、普段のグループレッスンでは、より頸椎、頭部、仙骨周辺(股関節含む)を意識して動かすようにしています。そうすると、終わったときの皆さんのすっきりとした感じがよりわかります。


久しぶりのnote。
ここ最近は、自分のセミナーもそうですし、企業案件のプロジェクトの内容を考えたりと、とにかくアウトプットが多く、かつ自分の中にあるものを、どうすれば相手によりわかりやすく伝えることができるか、、、を考えることに苦心しています。

ここ数日は、来週の月曜日にあるヨガジェネさんでの「ヨガ動作学」の内容の整理。


確か去年からスタートして、そろそろ10回近くになるのかなぁ、、、。
ヨガのインストラクターさんが中心で、でもほかの運動や体にかかわる人も入ってくるという認識で、どのあたりからスタートすればいいのか、手探りだった最初のころ。


ちょっと飛ばし過ぎたなぁ、ちょっと内容が難しすぎた、抽象的過ぎたなぁ、、、と、毎回皆さんの反応を見ながら、皆さんからのアンケートによるフィードバックを振り返りながら、ほぼ毎回流れと資料をマイナーチェンジして。その過程で2回は大きく流れを入れ替え、今回3回目の大きなチェンジ。


言いたいこと、伝えていることは同じ。
でも伝える角度とアプローチの方法を変えるので、資料もそれに合わせて変わる。


全くバックグラウンドを知らない者同士が集まる時の学びにとって重要なのが、前提をそろえること。

「これから学ぶことがどういうところから作られているのか」
「それを作り出しているものは何か」

そこにある世界を一緒に感じることが必要になる。

抽象的なところから、少しだけ現実・具体的なところに落としていく。

ヨガ動作学の肝は「感覚」。

感覚という言葉はよく使うけど、
「背中を感じてみましょう」
「足の裏と大地がつながっているのを感じましょう」
「息を吸った時の体の中のふくらみを感じてみてください」

でも実際、その感覚が私たちに何をもたらしているのかをきちんと説明できる人は少ない気がする。


感覚はどんな感覚があるのか
その感覚はそれぞれが何をしているのか
そして動きを作り出す、動きを整えるうえで、どの感覚に焦点を当て、その感覚を使うとは、導くとはどういう考え方、やり方があるのか、そのあたりはあいまいなまま教えている人も多い気がする。


A-Yoga Mind and Body Movementで20年近くやってきたことが、動きを教えるうえでスタンダードでないことは最近より感じることがある。「これまでいろいろなヨガをやってきたけど、初めて納得した。」それがいいのか悪いのかわからないけど、少なくともその言葉になにかが隠れていると思っている。同じようなことをやっているけど、何かが違う。その何かがなんなのか?


もちろん自分のやっていることがベストだとは思わない。
世の中には素晴らしい人たちややり方はたくさんあって、私もまだ理解できていないこと、できないこともたくさんある。

上のコメントを頂いた方に関して言えば、その人にとってそれが必要と感じたものを私たちがたまたま提供できたというだけ、とも思っている。
一方で、相手が何を必要としているのかに合わせて、必要なものを提供できる指導の幅を持っていることも大事だと思う。


このヨガ動作学の話のスタートも、「ほかの世界(私で言えばアスレティックトレーナー、リハビリ的要素やマクロ的、動作学的な側面)での考え方に触れてもらえたら、きっとヨガの現場で貢献意欲の高いインストラクターたちの力になると思うから。」というのがこの企画に引きずり込まれた(苦笑)一撃の言葉でした。

これまでかたくなに、A-Yogaコミュニティーとトレーナー関連セミナーでしか講師をしてこなかった私が、初めて外の世界(業界)に触れた瞬間、笑。

「そっか、誰かの役に立てるなら、、、」と。


かといって、ヨガの王道を歩いてきた私ではないので、ヨガのなんぞやを語れるわけでもなく。私が伝えられることで、なにかヒントになるものは、、、と考えて組み立てていくと、

① 脳神経系の観点からの動きの創発、
② そこでの感覚の役割、
③ そしてそういったシステムを持った人間の動きを作り出すうえで必要な言語選択。

ここがきっと私だからみんなと一緒に学べる部分かと思い、そこを軸に内容を詰めてきた。

毎回少しずつ、受講者の皆さんの反応を見ながら流れは変えている。
例えも受講者に合わせて変えていく。
だから、毎回違う、、、と言われたらそれまでだけど、そもそも抽象度の高いものだから、具体的な話はいくらでも相手によって変化する。


もう知っている、そんなのわからない、、、最初の頃はそんな感じのリアクションをしている人たちもいた。期待通りの内容でなかったなら、理解できないものだったらごめんなさい、、、だけど、でもなぜそういうリアクションを自分がしたのかを考えるきっかけになったら、きっとその人の学びは深まると思う。


その期待通りでなかった人が、次に入ったときに期待通りだと思ってもらえるように、私は毎回修正を重ねている。


講座の中では常にオンラインだけど皆さんとやり取りをすることを心がけている。チャットを通しての皆さんの書き込みを通して、私に届くものは多い。こんな思いで、そんなことを考えて、、、そう思うと、何ができるか、この4時間の中で何を一緒に考えるか、を考えて流れが決まってくる。


そんなローラーコースターを楽しむ講座に興味がある方は、ぜひ7月、9月に開催されますので、Joinしてくれたらうれしいです。


今回の肝はこのあたりかな、、、と。
ヨガの八支則にある、Pratyahara(感覚の制御)を、感覚という側面を現代的な感覚言語の世界とつなげたいなぁ、、、と。


そして私たちは動いているのではなく、脳の予測によって動かされている、それによって動きの見え方がどう変わるのか、、、も一緒に考えたい。

そしてそれを伝える人間として、言語を考える。
私の発している言葉はどこから生まれてくるのか?を。



感覚、知覚その違いは何か、、、。

動きにつながる、具体的な話も後半は入ってきますが、皆さんと哲学的な、抽象度の高い話を通して、皆さんの見ている世界が彩り豊かになったらいいなぁ、、、と。

さて、当日までもう少し資料を見直します!
今日はこれからプライベートセッションでいっぱい。
皆さんと発見を楽しんできます!


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