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お花の統計から学ぶ経済学(その3)

お花の通関統計から見えてくる世界・経済原理、第3弾です。

3.菊
日本で最も重要なお花ともいえる菊。
お盆・お彼岸をはじめ、日本の仏花文化の中心の存在である。

2014年->2019年
1位:マレーシア 12,280MT->11,816MT
2位ベトナム 2,988MT->5,930MT
3位中国 3,427MT->4,569MT

この5年で少し減ってはいるが、マレーシアの独壇場が続いている。
金額ベースでシェアは60.4%、この数年、60%前後で推移。
マレーシア・キャメロンハイランドで栽培されている、スプレーマムと呼ばれるスプレータイプの菊は日本のスタンダードといっても過言ではない。

ベトナムが増えたのは、サンティニと呼ばれる小菊の需要。
日本の葬儀が簡素化されることにより、安価な小菊を志向する流れがある。

ジャパンクロップスによると、国内作付け量はこの5年で5%減

そして、統計にほとんどアジア以外が出てこないのが印象的。
これは、菊は自ら発熱する特徴があるため、長距離輸送に向かないからということが一因にある。

中国のシェアも増えているが、特徴はシンプルで、値段が安い。
これは、中国の切り花農家への補助金による奨励政策が関係しているとみるべき。
後述するが、中国は農業支援としての補助金が看過できない。
これが、一つの脅威となっている。

(続く)


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旅しながら世界中でビジネスを創るおじさん。月に1回世界一周する生活。これまで110カ国くらいを訪れ、約50カ国とお仕事する。 「世界の花屋」・「精油とわたし」なども。 著書:『なぜ僕は「ケニアのバラ」を輸入したのか?』 https://kunihiro-kobayashi.com