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お花の統計から学ぶ経済学(その4)

お花の通関統計から見えてくる世界・経済原理、第4弾です。

4.洋ラン
オンシジューム、デンファレ、胡蝶蘭、シンビジウムなど、こちらも日本の仏花文化には欠かせないお花である。
洋ランは、品種によって価格が大きく異なるため、ランキングには価格も併記する。

2014年->2019年
1位 タイ3,183MT->2,577MT(JPY815/kg)
2位 台湾1,691MT->1,866MT(JPY1688/kg)
3位 マレーシア 545MT->367MT(JPY831/kg)
4位 ニュージーランド 337->187MT(半減)(JPY2163/kg)
5位 ベトナム123->130MT(JPY3548/kg)

実際に切り花業界を見ていると台湾だけが元気な印象を受けるが、それはこの数字を見ても裏付けられる。
各国、軒並み減少している中、台湾のみ気を吐いている状況。
ちなみに、タイやマレーシアはデンファレ、台湾はオンシジューム、ニュージーランドはシンビジウム、ベトナムはオンシジウムのほか胡蝶蘭もある。

トップシェアのタイを悩ましているのは気候問題。
ここのところ、年々気温が上昇しこれが収穫量に大きく響いている。
手前味噌だが、私たちがタッグを組んでいるカオヤイ農園はそんなタイの中でも比較的冷涼なことから国内でも人気が高まっている。

ニュージーランドの場合はコスト上昇とアメリカシフトが原因。現地で生産者の統廃合が起きていること、コスト上昇からより売価の高い市場を求めた結果、アメリカがニュージーランドからの輸入量を増やしている。

ただ、いずれにせよ、胡蝶蘭・シンビが軒並み下がってる。お祝いや冠婚葬祭が簡素化していることにも起因する。

ただ、注目すべきは中国
3MT(2013)->98MT(2019)(JPY2943/kg)
中国がニュージーランドを食っている。
胡蝶蘭が多いが、国として補助金含めて奨励している結果、ニュージーランド産のシンビジウムより中国産の安い胡蝶蘭がシェアを取っているという構図である。
※念のため、通常、胡蝶蘭はシンビジウムよりも高価である。補助金の結果、逆転現象が起きているわけである。

(続く)

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旅しながら世界中でビジネスを創るおじさん。月に1回世界一周する生活。これまで110カ国くらいを訪れ、約50カ国とお仕事する。 「世界の花屋」・「精油とわたし」なども。 著書:『なぜ僕は「ケニアのバラ」を輸入したのか?』 https://kunihiro-kobayashi.com