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バッカスの憂鬱「ボルドー五大ワイナリーの末っ子 " Mouton Cadet Rouge(ムートン・カデ・ルージュ)"」


 5大シャトーの一つであるシャトー・ムートン・ロスチャイルド直系のコマーシャルワイン、それが" Mouton Cadet Rouge(ムートン・カデ・ルージュ)"である。 

 その始まりは1930年、ブドウが不作となりシャトー・ムートン・ロスチャイルドを瓶詰めできなかったことから、そのブドウを使ったワイン、ムートン・カデが誕生した。この判断を下したのは、シャトー・ムートン・ロスチャイルドに様々な革新をもたらしたフィリップ・ド・ロスチャイルド男爵。彼が一族の末っ子(カデ)であったことと、ムートン直系のワインという意味を込めて、『ムートン・カデ』と名付けられた。 

 そう、ムートン・カデこそ、紛れもないシャトー・ムートン・ロスチャイルドのルージュそのものなのである。

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