エッセー「私論 サングラスに求めるもの」

 基本的にEyewear(サングラス)は、最低でも米国国家規格ANSI Z87.1をクリアしたものでないと着用しない。

 米国国家規格ANSI Z87.1とは、厳格で有名なアメリカ国家規格協会で定められている工業規格である。

 サングラスの適用規格として下記の7点。

 ①光拡散力= 光を拡散させるレンズに対してどんな角度で光が入り込んでも、対象物を正確な位置にとらえる事ができる。

 ②不均衡な分光= 左右のレンズで光の屈折が違う場合、目に映る像が1つの像として捕まえにくい現象を解消。

 ③屈折力= 目に映る像の倍率を変えてしまうような一般のレンズの短所を改善し 正確な屈折で像を正確にとらえる事ができる。

 ④非点収差= 光線がレンズを通過する際、網膜の前や後ろに焦点が合ってしまう非点収差現象。 この時に発生する光の歪みを抑え透過度を維持。

 ⑤解像パターン= 性能の劣るレンズは至近距離で細かな像を見るとぼやけてしまうが この点を解消し、レンズ越しでも像が鮮明に見える。

 ⑥高圧衝撃= 低速で移動する重量のある物体から衝撃を受けた場合でもレンズのパーツや破片が目に飛び込む危険性を排除。

 ⑦高速衝撃= 高速移動する軽い物体がレンズに衝撃を加えてもレンズのパーツや 破片が目に入ること無く確実に目を保護する能力。

 サングラスとして求める機能は、これに加え紫外線の遮断率。これも99%以上のものでないと使用しない。

 スナイパー、シューターは目が命。

 一瞬の判断が生死を分ける極限のフィールドにおいては、すべてのアイテムがプロスペックでなければならない。

 おちゃらけたファッションなど糞食らえ。

 戦場における衣服、道具は、敵を倒し生き残るという唯一無二の目的のためだけに最高の機能を発揮するものでなければならない。

 機能美こそ究極の美。機能こそすべて。

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