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エッセー 「伝説の男がスクリーン狭しと大活躍! " Viva Knievel ! (ビバ・クニーブル)" 」

 1970年代、不死身のバイクジャンパーとして全米を熱狂させた男 イーブル・クニーブル。彼は典型的なアメリカンヒーローである。

 ハーレーでロングジャンプに挑むという単純明快な行為は、最もわかりやすく、なおかつアメリカ人のモットー「チャンレンジング・スピリッツ」を奮い起こさせるものだった。

 何度ジャンプに失敗しようが、九死に一生を得るような大怪我をしようが、再びジャンプ台に戻って来るイーブル・クニーブルの姿はまさに「不死身のデアデビル(悪魔をも恐れぬ男)」の具現化そのものであった。

 そんな国民的スーパースターを貪欲なハリウッドが放っておくはずもなく、1977年に初の主演映画「ビバ・クニーブル」が公開された。

 何でもありのワーナー・ブラザースが、当時のハリウッドスターを動員して製作したアクション映画だったが、残念ながら日本では全くヒットしなかった。

 公開初日、銀座東映に観に行ったがほとんど空席の状態。冷房が強すぎて夏風邪をひいてしまったほどだった。

 結局、封切りから僅か一週間で公開が打ち切られたが、現在でも一部マニアの間では幻の名作として語り継がれている。

 この映画のOPとEDのテーマ曲、なぜか鮮明に脳裏に刻まれている。そのため43年以上が経過した現在でも、酔うと頭の中でループする。

 は~、ビバクニーボー、ビバ、ビバクニーボー♫



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