エッセー 「元天使のつぶやき」
いまでこそ単なるアイドル好きのオッサン姿に身を身をやつしているが、今を遡ること2024年前までは光り輝くセラフィム(熾天使)だった。
当時のクライアントであった ”神 ”とギャラの支払いの件でちょいと揉め(笑)、激昂した奴に翼をもがれて天上界から突き落とされて叩きつかられたのがヨルダン川西岸の荒涼とした大地だった。
よろよろと立ちあがり、痛い腰をさすりながら歩いていた時、偶然にもその後のクライアントとなったソロモン王と出会った。
ソロモン王 「You! もしかして天使じゃね?(ジャニさんか!)」
自分 「いててて、、ついさっきまではね・・・。今は失業中、で何か?」
ソロモン王 「OH! You、よかったらうちで働かない(ジャニさんか!)」
自分 「・・・・・・・??」
ソロモン王 「ぶっちゃけ、今魔法とかのスキルある人大募集中なわけよ。You、やっちゃいなよ!」
自分 「これからリクナビNEXTに登録するのもウザいから、まあいいか。そんじゃ宜しく哀愁」
ソロモン王 「OK牧場! そんじゃ決まりね! Youの芸名(?)はベルゼブブでどうよ?!」
自分 「ボボ・ブラジルでもブブゼラでもブルセラでも何でもいいよギャラさえくれれば」
というわけで元天使(業界では' 元天 ' と呼ぶ)のほんの僅かの力を使ってフリーメイソン繁栄の礎を築いてあげたわけ。
そんな昔の話はどうでもよいわ。
この映画「LEGION」、この映画を観た時、懐かしいな〜と思ったわけ。
元クライアントである" 神 " は基本的に飽きっぽい。さらに短気で寂しがり屋で気まぐれ。そして超がつくほど暇。
自分のコピーとも言える「人間」を創り、争わせては楽しんでいる。
でもそれもすぐに飽きる。そうすると大粛清を行いゲームをリセット。そしてまた同じことを繰り返す。
傍から見てて、遊び道具である人間は大変だわな~と常々思ってたんだわ。
大粛清は氷河期と大洪水という手段により過去2回行われたんだけんど、3回目は自分の配下である天使を使うというのがこの映画の設定。
面白い、いいとこついてるじゃん、 わかってるじゃん、というのが率直な感想。俺様も元部下だから"神 "が考えてることは大体推測がつく。
まず、神の全人類抹殺命令に背き、自らの翼を捨ててまで一人人類に肩入れするのが大天使ミカエルというのがいい。
さもありなん、奴(天使は中性である)は優しいのよね~。人間を自分の子供みたいに思っている。
普通やんないよ、天使が自らの翼を捨てるなんて。人間はありがたく思わなくちゃいけんよ。
そして、神の命令を忠実に遂行しようとするのがミカエルの兄弟分とも言える大天使ガブリエル(むかしからこの表記が大嫌いである。正確にはゲイブリエル)というのもいい。
これもまたありそうな設定である。奴は生真面目なのよね~。頑固だから。
この映画、天上界の裏事情にかなり精通した者がシナリオを書いたのではなかろうか。
裏事情はともかく、単なるアクション映画としても高い完成度を見せるこの作品。
すでに公開はとっくに終了しており現在はDVDでしか鑑賞できないが、超お薦めの作品である。
次回作を製作する時にはスーパーバイザーとして参加させてね。コンサル料安くしとくから(笑)。
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