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エッセー「R.I.P ロイ・シャイダー、"重犯罪特捜班/ザ・セブン・アップス"」

 1973年に製作されたアクション映画「THE SEVEN-UPS(邦題/重犯罪特捜班 ザ・セブン・アップス)は、大好きな俳優の一人だった故ロイ・シャイダーの初主演映画である。

 ' 暴力には暴力 ' をモットーに、兇悪な重犯罪(刑期7年以上の重犯罪、原題はここから来ている)のみを手がける非公式捜査班 " ザ・セブン・アップス " の活躍を描くこの作品、製作・監督は「ブリット」「フレンチ・コネクション」のプロデューサー、フィリップ・ダントニが手掛けている。

 物語後半の見せ場である約20分間にも及ぶカーチェイスは、ニューヨーク市警の全面協力を得て市内及び郊外で撮影された。

 仲間を殺した犯人を追撃する主人公バディ刑事のクルマは1973年型ポンティアック・ベンチュラ・スプリント・クーペ。

 吹け切ったV8の快音が心地よく腹に響き渡るド迫力のカーチェイスは、ハリウッド3大カーチェイスの一つに数えられ現在でも語り草となっている。

 余談だが、ロイ・シャイダー演じるバディ刑事は「フレンチ・コネクション」でシャイダーが演じたポパイ(ジーン・ハックマン)の相棒と同じ名前。

 ロイ・シャイダーは「フレンチ・コネクション」でアカデミー助演男優賞にノミネートされている。

 「ブリット」、「フレンチ・コネクション」のプロデューサーがメガホンをとった作品だけに非常に意味深長である。


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