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ワンマングルメ No.4 「それはチャーシューのツアリーボンバー インパクトはメガトン級!豚一本のせラーメンの衝撃」

 誰かが言った「ラーメン二郎のラーメンは単なるラーメンではない。 " ラーメン二郎 " という別の食べ物である。」と。

 その独特の世界観と独創的な味付けで地球規模で熱狂的なファンを持つラーメン二郎。現在では「二郎系」あるいは「二郎インスパイア系」と呼ばれるエピゴーネンが日本全国に点在し、ジロリアンと呼称される信者(ファン)達が連日連夜足を運んでいる。

 今回紹介する『 肉汁らーめん 公(きみ)』もそんな二郎インスパイア系のラーメン店の一つ。

 『 肉汁らーめん 公(きみ)』は京浜急行「新馬場」駅南口から徒歩約6分、山手通りと八ツ山通りとが交差する聖蹟公園交差点角にある。

 この店の売りはなんといっても自家製のチャーシューを丸々一本トッピングした究極至高のチャーシュー麺「豚一本のせらーめん」。その圧倒的な質感と迫力満点のビジュアルでファンを魅了し続けている逸品である。

 店内の発券機で「豚一本らーめん(中)」1,600円を購入しカウンター席に座る。食券を渡す際に二郎インスパイア系特有の儀式"コール"いわゆるオプションの設定を伝える。今回は基本的に野菜の増量(まし)はなし、にんにくはトッピングしてもらい、味の好みはすべて普通でオーダーする。因みに、この店の場合、中の麺量は240g。普通の1.5倍程度と思われる。

 待つことしばし、およそ15分ほど、やがて一段高い眼前のカウンターに降臨した丼を降ろすと、未だかつて見たことがない度迫力のビジュアルが視界に飛び込んでくる。

 噂に違わぬ度迫力のビジュアル。丼の半分ほどが分厚くカットされた塊様のチャーシュー群は、中央アジアにそそり立つ天山山脈を彷彿とさせる。そしてその対極には二郎インスパイア系のデフォルトとも言えるもやしとキャベツの野菜群(ジロリアンは"やさい”と呼ぶ)で占められている。当然これも二郎系のデフォルトであるインビジブル麺、深くボーリングするか、あるいは食べ進まないと麺は見えない。

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 さっそくチャーシューにかぶりつく。因みに、チャーシューの総重量はおよそ600gほどらしい。よく煮込まれた自家製チャーシューは、口に含むととろけ口中いっぱいに豚特有の甘みを脂味が広がる。これだけチャーシューがふんだんにあると、チャーシューと麺のバランスを考える必要がなく、思う存分麺とチャーシューのペアリングを楽しめる。これぞ貧乏人の夢、そう、チャーシューインフェルノ。チャーシューを思う存分食って死にたいという向きには最高の一杯と言えるだろう。

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 醤油ベースのスープは二郎系の中では比較的あっさり目だが、背脂を加えることで深みと濃厚感を引き出している。そのスープがやや太めの麺とよく絡み、さらに自家製チャーシューが絶妙な味のハーモニーを奏でている。ビジュアルはダイナミックで豪快だが、二郎インスパイア系の中でも比較的洗練されたスープである。

 そんなかんなであっという間に完食。正直(大)でもよかったほど。最初は単純に飽きるほどチャーシューが載ったバカ盛りチャーシュ麺を食べたいという極めて単純なモチベだったが、図らずも主役のチャーシュー、スープ、麺といったすべての構成要素が三位一体となった極めてハイレベルな一杯を堪能できた。

 てなわけでリピート決定!

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肉汁らーめん 公(きみ)


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