エッセー「バブル期を駆け抜けた異端のダンスユニット" MORE DEEP(モアディープ " 」
1990年にマドンナのヴォーグの大ヒットにより一躍有名となった " ヴォーギング " 。それから遡ること2年前の1989年、本場ニューヨークで " ヴォーギング " を身に付けた気鋭のダンスユニットが芝浦GOLDなどのクラブシーンを中心に活動を始め話題を集めた。「MORE DEEP」である。
来るべきクラブシーンの流行を察知した彼らは、いち早くハウスサウンドやドラッグクィーン的なパフォーマンスを取り入れた「MORE DEEP Night」をオーガナイズ、やがて4人のサウンドユニットと出会う。
彼らをサポートメンバーに迎え、ハウスダンスユニット「MORE DEEP」として、1992年3月、"Sony Records"よりアルバム「NUDIST」でメジャーデビューを果たした。
その後も日本のダンスミュージックシーンを活性化させるべく、ハードコアテクノやトランステクノ、ユーロビート等のテイストをMORE DEEPの世界観でアレンジした作品を次々と発表する。
サウンドとパフォーマンス、ビジュアルを融合させた「MORE DEEP Night」は、全国各地のクラブ・ディスコで毎回大好評を博した。
1993年には " RAVE " 発祥の地であるスペインのイビサ島にあるエスプーマ(泡の出るディスコ)として有名な「クラブ・アムネシア」で開催された「Japan Night」に参加し、本場の" RAVE " の洗礼を受ける。
1994年からはSony Recordsを離れ、自ら主催するダンスレーベル「Pee-de Rom Records」からハイパーテクノヒットを連発した。 その後、六本木ヴェルファーレでのDJ活動をメインとして活躍した。
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