エッセー「日本人の品格」

　海外に出てみるとわかるが、東洋人、否、洋の東西を問わず日本人は別格な存在として見られている。

　ただし、これには条件がある。その条件とは、

①教養がある。
②他国の文化（特に食文化）に精通している。
③そこそこの語学力がある
（必ずしも堪能である必要性はない。伝えようとする努力が評価される）

　そして何より大切なのが「日本の文化と伝統を十分に理解し、その知識が豊富であること」。

　彼らにとっては単なる物見遊山の旅行者は日本人だろうが韓国人だろうが中国人だろうが同じ有象無象。単なる金を落とすカモとしか思っていない。

　彼らがリスペクトするのは、開国間もない島国が、当時世界最強と言われた帝政ロシアのバルチック艦隊を破り、一躍列強国に名乗りをあげた大和島根＝日本である。

　世界に誇れる日本の文化•伝統も知らず、物まね猿の如く西洋文化にかぶれたアホバカOLやツアー客は、訪問国の文化•伝統になんら興味を持つことなく、ひたすら土産物とブランド品を買い漁る。

　金があっても教養なき者、卑しき者は必ずや滅びる。