ワンマングルメNo.71「懐かしき昭和のカレー 中目黒 "ライスカレーぺろり"で味わう極上のカツカレー」
"ライスカレーぺろり"は山手通り「大鳥神社交差点」を中目黒方向に300メートルほど進んだ左手にある。
8席ほどの狭い店内は、厨房に面した席と通りに面した窓側席のみで、すべてカウンター席。
看板メニューのカツカレー注文すると、厨房の中で切り盛りしているお兄さんがお冷のグラスに入れられたスプーンとデミタスカップに入れられたコーヒーを出してくれる。
実はこの店、デカ盛り店として有名な神保町の人気店「まんてん」から独立した方が営んでいる。お冷に入れられたスプーン、デミタスカップに入れられたコーヒーのサービスは「まんてん」のサービスを踏襲している。
注文から待つこと約10分、厨房からカツを揚げる音が途絶え、ザクッザックというカツを切る音が聞こえると、眼前に丸皿に盛られたカツカレーが置かれた。
皿を俯瞰すると、ライスの上にはルーが満遍なくかけられ、ライスの姿はほとんど見えない状態。その上にはおいしそうなキツネ色の衣のカツが盛り付けられ、その上には追いカレーがかけられている。
早速スプーンを入れ、一口頬張る。ドロリと粘度の高いルーは辛さはやや抑えめの深みのある優しい味わい。完全に溶けた玉ねぎの甘みがルーのコクとなっている。肉は粗挽きのひき肉。これがまた美味い。カレーライスではなく、敢えてライスカレーと称している所以がわかったような気がする。懐かしいおふくろのカレーに近いのだ。
揚げたてのカツは肉は、厚みも大きさも標準以上で食べごたえがある。粘度のあるルーはカツの衣に染み込まないので、衣にルーに絡めせて食すと、まるでカレーパンのような食感になる。
カレーを楽しみ、揚げてサクサクのカツを楽しむ。なんとも贅沢なライスカレー、優しい味のカレーはどこか昭和の香りがする。
ライスカレーぺろり
東京都目黒区目黒3-1-2
03-3713-7060