エッセー「これからの時代を生き抜くためには、自らが積極的に情報を集め、取捨選択し、そして自らの責任において行動することが肝要である。」

以下のエッセーは2013年11月に以前のブログに投稿した記事である。

 2011年3月11日に発生した東日本大震災により破壊され、メルトダウンや水素爆発といった極めて危険な状況に至った福島第一原子力発電所の事故により発令された原子力緊急事態宣言が未だ解除されていないという事実を一体どれだけの日本人が認識しているのだろうか? 

 福島第1原子力発電所の事故は現在進行系の惨事であり、その収束はまったく見通しが立たず、人類が絶滅してなお終息しない可能性すら出てきている。

 そうした事実は原子力発電を推進する利権者達によるメディア・コントロールにより見事なまでに隠蔽され、庶民の記憶からも消去しつつある。それは実に恐ろしいことである。

 いつの頃からか、日本のマスコミ、特にその中でも情弱の庶民に最も強い影響力を持つテレビが中立の立場で客観的な真実を報道するという基本姿勢を捨て、スポンサー獲得のキモを握り、殺生与奪の強大なパワーを持った大手広告代理店に支配され、その傀儡に成り下がってしまった。

 いま日本、そして世界は新たな惨事に直面している。言わずと知れたコロナ禍である。コロナ禍とそれに伴う人類初の未知の医薬品mRNAワクチンの認可及び接種推進は、福島第一原子力発電所の事故以上に”彼ら"の意図が明確に現れた事象であり作戦である。その目的はこれまでの常識やモラル、経済や社会といったものすべてを覆すグレートリセットであり、原発事故やコロナ禍はその実現を目指すためのソリューションの一部である。

 これからの時代、テレビは単なるプロパガンダのためのツールだと認識し、なるべく視聴しない方が良いだろう。なぜなら、テレビを観ていると自然と思考停止に陥り、知らず知らずの間に"彼ら"が意図して垂れ流すフェイクニュースを真実だと信じ込み、それを実践するようになるからだ。

 いま時代は間違いなくディストピアの方向へと全力疾走している。そんな時代を生き抜くには自ら能動的に情報を集め、玉石混交の中から真の"玉"を見つけること。そして何よりも自らの頭で思考し決断するということが肝要になってくるのである。

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2013年11月4日(月)の投稿

 残念ながら、監督責任者である日本国政府及び主犯企業である東電は、福一のアクシデントを一日も早く収束させ、国民の生命財産を守ると事など全く考えてはいない。

 彼らの頭の中にあるのは、どさくさに紛れて国家による管理体制を強化し、意味のない除染事業や土木事業に血税を費やし、その利権リベートによりいかに私利私欲を満し肥え太るかのみである。

 しかしながら99.999%の日本国民は、東京オリンピックが開催される2020年までには国や企業が必ずや収束に導き、希望に満ちたバラ色の未来は訪れると確信している。

 だが、福一の現実は、彼らの頭の中のマトリックス的ユートピアとは全くことなる極めて厳しい状況下にある。

 11月8日からは水素爆発で破壊された建屋から、使用済み燃料1331体、未使用燃料202体の計1533体もの燃料を取り出す作業は人類史上初の難作業が始まる。

 作業は4号機建屋の上部に設置したクレーンなどを使い、地上30メートルの高さにあるプール内の燃料棒を1本ずつ輸送容器(キャスク)に移動。 次にキャスクを吊り上げて地上のトレーラーに載せ、敷地内の共用プールに運ぶというもの。

 通常、原発で使用済み燃料を取り出す場合、通常は位置や状態があらかじめコンピューターに入力されているため、作業そのものにそれほどの危険性はない。しかし、福島原発は違う。燃料プール内にはコンクリート片や金属片など500個余りのガレキが沈んでいる上、燃料棒が破壊されている可能性もあるため 作業員は目視で作業を進めることになる。

 作業員はプールに沈んでいる大量のガレキを避けながら、長さ約5メートル、重さ約300キロの燃料棒を1本ずつキャスクに移動する。 それを1年かけて、1500回以上も繰り返すのである。

 これだけでも至難のワザである。さらに複数の燃料棒が入ったキャスクの重量はおよそ100トンにもなる。 地上に運ぶ際、何らかのトラブルでキャスクが傷付いたり、落下したりして燃料棒が空気に触れれば、たちまち即死レベルの放射性物質が放出される。

 万が一ヒューマンエラーによりクリティカルなアクシデント、あるいは大地震やそれにともなう新たな津波に襲われ、仮に1500本を超える燃料棒がムキ出しになれば、放出される放射性物質の量は低く見積もってもチェルノブイリ事故のおよそ10倍。

 東日本に人が住めなくなるのは当然だが、高濃度汚染により、作業員が以後現場に近寄ることができなくなるため、冷却ができないままに放置された各原子炉が次々とメルトダウンし、その結果北半球そのものが壊滅状態となる危険性をも孕んでいる。

 まさに「死のUFOキャッチャー」である。

 規制委の田中俊一委員長も会見で「潜在的に非常に大きなリスクがある。個人的には汚染水以上に心配」と本音を漏らしているほどの超ハイリスクな難作業である。

 そんな中、99.999%の日本国民は、為政者に金で懐柔された新聞、雑誌、テレビ等マスメディアが繰り広げる「安全プロパガンダ」に洗脳され、やれクリスマスだ正月だ、海外旅行だブランド品だ、飲み会だ合コンだ婚活だと目先の快楽に明け暮れている。本当におめでたい家畜民族である。

 「臭いものに蓋」&「誰かがやるだろう」、これは" 日本病 " という東洋の果ての島国特有の風土病である。日本の常識は世界の非常識。しかし日本人にとっては「世界の常識は日本の非常識」なのである。それで何がグローバル化ぞ。笑止千万。

 Twelve Y.O(トゥウェルブワイオー)、終戦直後、マッカーサーはトルーマン大統領に対し、「日本人の精神構造は西欧人から見れば12歳(トゥウェルブ・イヤーズ・オールド)です。彼らには罰ではなく教育が必要です。」と具申し、"鞭による統治"ではなく"飴による統治"を実践した。

 しかし、戦後68年を経ても悲しいかな、未だ日本人の精神構造はTwelve Y.O(トゥウェルブワイオー)のままである。

 それはTwitterのネトウヨ連中を見ればよくわかる。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」、それが日本人の特質である。

 人間は失った時、初めてその価値に気づく愚かな生き物。今時代は完全に逆行し、特高警察が跋扈した戦前の暗黒時代に戻ろうとしている。

 裏付けなのない楽観論や自信は、シビアな現実社会においては何の役にも立たないことを肝に銘ずるべし。

 これからの時代を生き抜くためには、自らが積極的に情報を集め、取捨選択し、そして自らの責任において行動することが肝要。

 他力本願では生きてはいけない厳しい時代を迎えていることを肌感覚を自覚せよ。

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