エッセー「80年代初頭 ゴールデンタイムに"パタリロ"というBLテイストなアニメがオンエアされていた」
今でこそ、やおい系やBL(ボーイズ・ラブ)は市民権を確立しているが、80年代初頭、子供向けアニメに少年愛の世界を持ち込んだ先進的なギャグマンガがあった。1982年にフジテレビがオンエアしていた「パタリロ!」である。
「パタリロ!」はバミューダトライアングルの真ん中にある架空の島国常春マリネラ王国を舞台に、その国王パタリロが側近のタマネギ部隊(これが実は皆イケメン)や、イギリスの諜報機関MI6の少佐バンコランやその愛人マライヒ達と繰り広げるドタバタナンセンスギャグだが、作品中の随所にイケメン、BL、やおい系の要素がふんだんに盛り込まれている。
なにせ、バランコランの愛人である絶世の美人(敢えて美人)マライヒは男性なのだ。
当時、リアルタイムで観ていたが、こんな美しい人なら、男でも女でもどちらでもいいとマジで思ったほどだ。
パタリロの声をあてていたのは、TBSラジオ "パックインミュージック " 金曜日(木曜日深夜)担当、ナッチャコ(ナッちゃん、チャコちゃん)で野沢那智のパートナーを務めていた白石冬美。
余りにも有名な " クックロビン音頭 " の演奏と歌は、ベテランミュージシャンと青ニプロの中堅・若手声優(古川登志夫、古谷徹、神谷明、三ツ矢雄二)で構成されたユニット「スラップスティック」である。
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