マガジンのカバー画像

CAR COLUMN

290
モータージャーナリストの鳴海邦彦が徒然に綴るカーコラム。
運営しているクリエイター

2020年7月の記事一覧

カーコラム「ISUZU PF60型ジェミニZZ Rの思い出 Part.2」

 G180WE型、それがホットモデルに搭載されたパワーユニットの名称である。  1979年11月、か…

カーコラム「ISUZU PF60型ジェミニZZ Rの思い出 Part.1」

 最近、歳のせいか昔の事ばかり考える。  明らかに老化&退行現象である。  想い出は、す…

カーコラム「NARDOを駆け抜けた幻のスーパーカー"フォルクスワーゲン・ナルド・W12 ス…

 伝説のスーパーカープロトタイプとして未だ語りぐさとなっている「フォルクスワーゲン・ナル…

カーコラム「名門三菱の復権を担った最後の2WDラリーカー"三菱ランサーEX2000ターボ"…

 度重なるオイルショックの影響により3年半の長きに渡りモータースポーツ活動を自粛していた…

カーコラム「KPGC10型スカイラインGT-R in 富士スピードウェイ・オールドコース with …

 KPGC10型スカイラインGT-Rと稀代のGT-R使い・黒澤元治。  名機S20型エンジンが奏でる歓喜…

カーコラム「1,000ドル出そう! パプリカは君のものだ!トヨタ パブリカ800」

 トヨタ パブリカ800、空冷2気筒2CU型エンジンを搭載し、パタパタという独特な排気音で街を軽…

カーコラム「いすゞJT150・JT190型FFジェミニのCM」

 芸能人や著名人を起用してイメージ広告ばかりが蔓延する日本で、かつてこれほどまでにクルマを主役に据えたCMがあっただろうか。  それは1980年代、強烈なインパクトとユーモア溢れる映像で話題となったのがJT150型(190型)FFジェミニのCMである。  神業に近いドライビングテクニックでFFジェミニを操るのは、フランスの「レミー・ジュリアン・スタントチーム」。007シリーズのカースタントも担当した世界トップクラスのスタントチームである。  2輪走行やジャンプは当たり前

カーコラム「メルセデス・ベンツW201型190E2.3-16の思い出 最終回」

 1986年式メルセデス・ベンツW201型190E2.3-16に乗り初めて1年ほどが経過したある日のこと。 …

カーコラム「メルセデス・ベンツW201型190E2.3-16の思い出 Part.6」

 世界で初めてマルチリンク式サスペンションを採用したのはメルセデス・ベンツW201型190Eであ…

カーコラム「メルセデス・ベンツW201型190E2.3-16の思い出 Part.5」

 国道246号線・南平台交差点でのエンストはエンジン関連の電装系を司る「第一リレー」の不具…

カーコラム「メルセデス・ベンツW201型190E2.3-16の思い出 Part.4」

 メルセデス・ベンツ190E 2.3-16が納車されてから2ヶ月後の7月、都内の国道246号線を走行中、…

カーコラム「Bugatti Veyron 16.4 vs Euro Fighter Typhoon Jet Fighter」

 競争は人間の本能である。  一般人が購入できる範疇において世界最速のクルマであるブガッ…

カーコラム「メルセデス・ベンツW201型190E2.3-16の思い出 Part.3」

 1996年5月某日、待望のメルセデス・ベンツW201型190E2.3-16が納車された。  早速ドアを開…

カーコラム「メルセデス・ベンツW201型190E2.3-16の思い出 Part.2」

 メルセデス・ベンツW201型190E2.3-16(以下2.3-16)は、メルセデス・ベンツ初のコンパクトセダンW201型190Eのスペシャルモデルとして1984年よりラインナップに加えられた。  メルセデス・ベンツは、2.3-16の圧倒的パフォーマンスを世界に知らしめるべく、正式リリース前年の1983年、南イタリア・ナルド・サーキットにおいてFIA承認の世界速度チャレンジを敢行した。  トランスミッションのギヤ比以外は市販車と全くの同一スペックという2.3-16のプロト