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Essay

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鳴海邦彦が思いつくままに、そして気ままに綴るフリーエッセー。
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#ハリウッド映画

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エッセー「荒野の七人(The Magnificent Seven)」

1960年に製作された「荒野の七人」は黒沢明監督の名作「七人の侍」のハリウッド版リメイク作品である。  個人的にはこれに勝る西部劇は存在しないと思っている。  なにしろ役者が凄い。ユル・ブリンナー、スティーブ・マックイーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームス・コバーン、ロバート・ヴォーン、ホルスト・ブッフホルツ、ブラッド・デクスター、まさにハリウッドオールスターキャストである。  報酬以上の成果を出しクライアントの満足度を高めることこそ真のプロフェッショナル。対価よりも名誉を重んじ、自らの命と引き換えてでも誇り高く任務を遂行する、それがプロフェッショナル。  そんなことを教えてくれる素晴らしい作品である。

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エッセー「アントニオ・バンデラスの濃厚なフェロモンに酔いしれる。" デスペラード "」

わずか7000ドルという驚異的な低予算で製作された「エル・マリアッチ」がハリウッドメジャーに高く評価されたロバート・ロドリゲス。 その代表作とも呼べるのは、マリアッチ3部作の2作目となる「デスペラード」だろう。 アントニオ・バンデラスがカッコよすぎる。セクスィーである。スクリーンからフェロモンがむんむん立ち上る。 これぞまさに男の色気。フェロモン全開のテキーラアクションである。

エッセー「映画 "グレート・スタントマン(HOOPER)" の想い出」

 バート・レイノルズとジャン・マイケル・ビンセントとの豪華共演が話題となったハル・ニーダム監督作品「グレート・スタントマン(原題:HOOPER)」。  1978年公開のこの映画も当然リアルタイムで初日に観に行った。有楽町の松竹ピカデリーで初回上映から最終回上映まで。  この時代、ハル・ニーダムとバート・レイノルズのコンビは「トランザム7000」シリーズでノリにノリ、ジャン・マイケル・ビンセントはTVシリーズ「エア・ウルフ」でその人気を不動のものにしていた。  そんな人気

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エッセー「女は化粧、男は武装」

男の価値は筋肉で決まる。 筋肉と言えばアーノルド・シュワルツェネガー、この男をおいて他にはいない。 1986年製作・公開「ゴリラ(原題Raw Deal)」で魅せた殴りこみ、武装の美学。

エッセー 「香港資本が莫大な制作費を投じて製作したハリウッドオールスターキャストの超大作 "The Cannonball Run(邦題/キャノンボール"」

 バート・レイノルズ、ロジャー・ムーア、ファラ・フォーセット、ディーン・マーチン、サミー・デイビス JRといった綺羅星の如きスターを結集し、「Smokey and the Bandit(邦題/トランザム7000)シリーズで一躍その名を馳せたカーアクションの大御所ハル・ニーダムがメガホンをとった超大作、それが1981年公開のカーアクションムービー「The Cannonball Run(邦題/キャノンボール)」である。  エグゼクティブ・プロデューサーのレイモンド・チョウは香港

エッセー 「極悪宇宙人はフェラーリとヘビメタが大好き!寄生型宇宙人刑事が地球を舞台に壮絶な戦いを繰り広げる異色のSF大作" The Hidden(ヒデゥン)"」

 宇宙人はフェラーリとヘビメタが好き?  1987年公開の映画「ヒデゥン(原題:The Hidden)」のお話である。  宇宙からやって来た極悪宇宙人に寄生されると、その段階で宿主である人間は死んでしまうが、その身体的機能は寄生した極悪宇宙人に使役されてしまう。  そのため、ついさっきまで善良な市民だった男がいきなりフェラーリ308GTBを盗み、ショットガンで武装して銀行に押し入って強盗を働き、そのまま無関係な人間達をなぎ倒して逃走するなんていう異様且つ残忍な凶悪犯に変

エッセー 「映画  ” デルタ・フォース ” チャック・ノリスはパックス・アメリカーナのシンボルである」

 体毛びっしり、オイニーむんむん系と言えばこの人! そう、チャック・ノリスである。  チャック・ノリスはドルフ・ラングレンやジャン・クロード=ヴァンダムなどを輩出した全米カラテチャンピオンから銀幕デビューした生粋の格闘系アクションスターである。  「ドラゴンへの道」で、ローマのコロセウム(実際は香港のスタジオ)で我が師・李小龍(ブルース・リー)と死闘を演じ、一躍その名を世界に知らしめた。  いかにもアメリカン(しかも中西部)な顔つきと、ヒマラヤの雪男もかくやという毛深さ