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陶芸と。「おうちくん」と。

今日で陶芸教室最後。
考えちゃうと泣いてしまいそうなので
黙々と釉掛けして帰ってきました。

陶芸は絵本の「ねこのにゃーた」が出た頃から
まじめに毎週通い始めたから
その前から通っていたとなると…
今の教室には7、8年?通ったのかな。

なんでその頃から
毎週行くようになったかというと、
「にゃーたが」出た頃に
陶芸をしていた友人が亡くなりました。

その子とは高3の画塾のときに
毎日いっしょに通っていて、
その後も
小沢くんのライブは
毎回一緒に行っていました。
最初の出会いがolive読んでいたら声かけてくれた
今でも忘れられない出会いをした友人のひとりです。

大学はお互い違うとこ行ったけど
卒業後はお互い就職はせず
バイトしながら友人は陶芸、
私はイラストの仕事をするように
なっていました。

ちょうど私が初めての絵本「ねこのにゃーた」を
だすことになったとき、
友人も撮影に器が使われたり
展示に忙しかったり
お互い盛り上がってきた頃でした。

そんな矢先に友人は急にいってしまいました。
それからは
しばらく楽しいお話とか書くのが
辛い時期で…。

そこからです。
陶芸はいままで一ヶ月に1回行けば
いいくらいだったのですが、
毎週陶芸行かないと気が済まなくなり、
そのうち自分にとっても
陶芸がなくてはならないものに
なっていきました。

ほんと、陶芸教室にはすくわれました。
たわいのない話をして
とぼけたみたり
黙々と土をいじり
心地よく
大事な時間で大事な場所、大事な人たちでした。

そしてその友人の友人たちとも繋がり
いまは私にとっても大事な人たちです。

「おうちくん」の絵本も
そんなこんな気持ちが入っています。

「おうちくん」の
おはなしの中で
瓦もポイントになるんですが
陶芸と友人にも通じる感じはあって

友人の器は今もちゃんと
生活に根付いていて
器もかけてもまた直す事もできるし
それも他のものもそうだけど
いなくなってしても
形として生き続けることができる。

人も物も場所も大事。
そんないろんな気持ちがはいったのが
「おうちくん」の絵本かなとおもってます。

でも絵本も読む人の今までの生活や環境で
また感じ方もひとそれぞれ、
実際手に取ってもらって
ひとそれぞれ感じ方がある感想いただいていて
それでよかったなと思います。
いろんな角度から
本を読んでくれているんだなと。

今回「おうちくん」が発売するころ、
陶芸の友人と同じく画塾で同じクラスだった
ほかの友人の友達にもたまたまインスタで繋がり、
その子とも会社かわってから連絡先わからずで
どうしているか
気になっていた一人だったのですが、
その子が去年、お空にいってしまったということを
聞いて
それ以上は聞けなかったけど
こうして
また友人の友達ともつながることが
できたので
また機会があえば会いたいなとおもいます。

陶芸教室を閉めることを聞いたとき、
自分の私生活もちょうど
いろいろあったときなので
だいぶ心は折れたけど
いままで十分先生にもお世話になり
心地よい空間で過ごしていただいた感謝はちゃんと
わたしなりのかたちでお返ししたいなと思います。

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