認知症と関わり始めて35年
名古屋市若年性認知症自立支援ネットワーク会議
キャラバンメイトとして委員になっています。キャラバンメイトとは認知症サポーター養成講座を開催しオレンジリングを渡せる資格です。
認知症と関わり始めて35年。
アルツハイマー病治療薬を発売された23年前は医師から専門医のところしかいないよと言われ門前払いでした。
有志の専門医と共にプロジェクトを立ち上げ日本全国で診断方法のセミナーを開いていました。
介護事業者を訪問しても相手にしてもらえませんでした。
世の中が大きく変化したのは本人が学会やTVに出るようになり心境を話すようになった頃です。
確か2005年だった。
さらに国が動き出しNHKで当事者が出演する番組を放送され出すとどんどん変わっていきました。
発売当初から継続していたセミナーは国がサポート医の研修を始めたためその役割を終えました。
僕は認知症の方への対応研修に携わっていたため本人参加番組を視聴し勉強していました。
それまでの知識が揺らぐような内容に驚いていました。
それでも1番大きな影響を受けたのは、名古屋市若年性認知症本人家族の会あゆみの会です。
初めて参加した時、誰が当事者か家族なのかパートナーなのかが全く判りませんでした(パートナーとは一緒に活動を楽しむ仲間)。
また当時は緊張感もあり当事者と判ると心の壁を無意識に作っていました。
毎回終了後にパートナーだけで振り返りがあるためいつも自分の中の変化をシェアしていました。
自分の頭の中に思い込みがあったと考えています。それは参加する度に修正されていきました。
その中でも衝撃的だったのは本人ミーティングでした。
家族とは違う部屋に当事者を集めて話し合いをした時に、次から次へと意見が飛び出しました。
それまでは全く口を開くことがなかった方からも。「出来ないわけじゃなくてさせてもらえない」という発言もありました。
最近のあゆみの会ではバカ話をするように心掛けています。
僕のボケにツッコミを入れる方もいるし笑顔でバカ話に加わる人もいるからです。
どちらも無口な方という印象でしたが全然違っていました。ご家族も驚いていらっしゃたようです。
本人はこの場に何を求めて参加されているのかに関心があります。そして、どう過ごしたいのか?
がんサポ喫茶止まり木は、参加したいがんサバイバーが勝手に来て騒いで帰って行きます。
合わないと感じた方は来なくなります。僕はそれが健全だと考えています。全ては自分で決めることだから。
今年はそんなことを考えながらこの会やあゆみの会に関わり、認知症サポーター研修に活かしていきます。
しあわせです感謝
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