20. 50mを7秒代で走るオッサン
太り過ぎてて誰か分からなかった
2021年も終わりに近い12月のある日、10年来に会った友達にそう言われた。
初めて会う人には気を遣うけど、仲良くなった人に対してはデリカシーないよね
とよく言われる。忖度しない性格。自覚はある。正確には「そこでそれ言っちゃう?」と思われる状況の中あえて言うことで、周りの人が緊張するのを面白がってしまうのだから、我ながら何とも性格が悪い。
何より自分の性格が面倒くさいのは、人にはズケズケ言うくせに、人から正論を言われると、人一倍傷ついてしまうところだ。なので、たまにそういうデリカシーの無い人に色々言われると本当に落ち込む。自業自得だとかいうツッコミは受け付けない。
最近トレードマークだった金髪をやめて黒髪にしたので、「急に黒髪にしたから誰か分からなかったよ〜」と言われたり、前職がキャンプ場で働いていたので、「アウトドアの世界で働くとやっぱりガタイが良くなるね〜」と言われることはままある。
今思うとあれも全部
太り過ぎてて誰か分からなかった
を優しさでコーティングして伝えてくれていたんだね。鈍感な僕はその優しさに気付かず、疑いもせずそれを「まぁね〜」と田辺さんばりに真正面から受け止めていた。欲望の赴くまま食って飲んで、人より少し大きなイビキをかいて寝ていた。その成れの果てがお腹と首の周りの弛んだ脂肪である。
当然、太った原因は自分の不摂生でしかないのだが、鏡に映る自分の姿には何故か理不尽さを感じてしまう。太ってる人あるあるだろう。まるで魔法で太らされた千尋のお父さんのように、その理不尽さへの嫌悪が止まらない。
何故こんな30代になってしまったんだろう。
高校時代、テレビでそう語るイチローに「カッコイイ…」と感じた自分。なぜ毎日5食も食べてる自分が太らないのに、ビールと少しのつまみしか食べない父親が太るのか理解できなかった。まだ基礎代謝なんて言葉の意味は知らない18歳。
あの当時のイチローとほぼ同い年になった今、自分の腹が出ていることで神を呪うオッサンになっているとは。
逆に、正直に言ってくれてありがとう。良い友達だ。
と言えるほど僕は大人ではない。
デリカシーもなく人の容姿をイジってくるあいつらを絶対に見返してやる、ただそんな復讐心が2022年の僕を奮い立たせている。
ただ、何度も言うが自分は本当に飽きっぽくて、何事も続けられない。だから「〜kg痩せる」というシンプルな目標だとモチベーションが保てない。痩せて体のキレを全盛期に戻すだけでなく、32歳にして人生の最高期のカラダにしたいので、今年のボディメイクの最終目標を「50mを7秒代で走る」に決めた。
便利なもので、今はお金をかけずに様々な情報を集めることができる。それなりの情報リテラシーは必要だが、大概のことは無料で習得できる。一昔前では考えられなかったことだ。ダイエットの仕方を調べに本屋に行って、心が折れてヤケ酒を飲みに行くなんて愚行をしなくて良い。
ただし、それが本当に合っている情報なのか、はたまた自分に合う方法なのかはやってみないと分からない。web、YouTube、ブログ、noteなど様々なメディアに転がる情報を集め、自分なりに続けられそうだなと思った以下の6つのアクションで、まずはカラダの【調整】を行っていく。
1.毎日16時間断食(オートファジー)→夜8時頃から次の日の昼の12時まで水、お茶、コーヒー以外を摂取しない
2.食事制限→こんな感じの食事を1日2回摂取
3.水を飲む→毎日このボトルで水を10杯飲む
4.体調管理アプリの活用→ダイエットアプリ「あすけん」にて体重や摂取した食事を毎日記入
5.筋トレ→YouTube「のがちゃんねる」にて毎日2分だけ筋トレ
6.その他、日常的にカラダを動かすことを意識する→自転車通勤、趣味のボルダリングなど
それぞれのアクションの補足説明は、効果が感じられた(効果が感じられず止めた)時点で書いていこうと思う。とは言え、アクションを増やすことはあっても減らすことはないかなと。明らかに間違えたアクションをしてるというご指摘があれば優しく教えていただけると嬉しいです。
こんな人間が体重を54kgまで絞り、リバウンドをせぬまま今年の大晦日まで体重を維持し、最終的に50mを7秒代で走るカッコイイ32歳になるまでの物語。
最後に。なぜ「50mを7秒代で走る」を最終目標にしたか。
何かあった時にいつでも全力疾走できるという、1人の人間のオスとしてシンプルに生存本能を高めたいという理由が一つ。そして、過去のトラウマの払拭と自分のカラダのアップグレード、つまり
カッコイイ!!って思われたい。
今このカラダで50mを走れと言われたら、走り切る前に足を攣って無様にコケて血を流すか、走り切ったとしても9秒とか、もしかしたら10秒はかかってしまうだろう。怖くて今は検証すらできない。
小学校といえば、全国いや世界中で「走りが早いやつ=モテる」というのが絶対的なルールだった。まだ身も心も未熟で、他に評価基準がなかったからだと思う。中学高校に入ると学力や運動能力、顔、声、性格などの新たなモテ軸が出てきて、それは社会人になると学歴、役職、収入という一朝一夕では手に入らないステータスに変わった。
しかし、どうだろう。
30代はともかく40歳になった時の方程式「〇〇=モテる」の「〇〇」は案外「走りが早いやつ」なんじゃないだろうか。結婚もして、子供もできて、ある程度仕事も落ち着いて、良い風に言えば「ふくよかな」、悪い風に言えば「中年太りの」オッサンになっていくのが一般的だ。
今一度、高校時代に聞いたイチローの言葉を思い出し、カッコイイオッサンを目指します。
ではまた。
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