カフェインレスコーヒーの味わいの傾向
カフェインレスコーヒー(デカフェとも呼ばれる)とはカフェインを0に近づけたコーヒー。
カフェイン0ではないが、かなり少ない。
カフェインレスコーヒー専門店とかやったら結構需要あるんじゃないかと思っている。
味の特徴は、ざっくりとこんな印象。
ポジティブに言えば「やわらかい」、
ネガティブに言えば「風味が抜けている」。
ところで、コーヒーは以下の手順でできあがる。
(話を簡単にするため、産地については省略)
① コーヒー生豆を焼く(焙煎)
② ①を粉にしてドリップする
画像左が生豆(水分量は10%前後)、右が焙煎豆。
カフェインを抜く処理(デカフェ処理)は、①より前に行われる。
デカフェ処理はいろいろあるが、ざっくり説明するとこう。
⑴ カフェインだけを抜きとる水にコーヒー生豆を漬け込む。
⑵ カフェインが抜けたらコーヒー生豆を⑴の水から取り出し、乾燥させる。
画像はデカフェ処理された生豆。(見た目も結構変わる)
(画像はユーエスフーズさんのサイトより)
焙煎されると「カフェインレスコーヒー豆」になる。
ちなみにデカフェ処理ができる場所は限定的で、コロンビア、メキシコなどがある。
コーヒー産地から一度これらの国に持ち込まれ、デカフェ処理後に日本に輸入されるため、必然的に高コストになる。
※最近では国内(三重県桑名市)にデカフェ処理施設ができた。
デカフェが「風味が抜けている」ように感じる要因は、デカフェ処理される工程にある。
デカフェ処理⑴において、生豆と水が触れる。
デカフェ処理⑵において、乾燥による生豆へのダメージが残る。
いずれの処理でも、カフェイン以外に生豆の成分変化が十分に想像できる。
つまり、デカフェ処理された時点で「コーヒーの加工品」。
とはいえ、紅茶やお茶とデカフェを比べると、やはりコーヒーだと感じる。
また、カフェインには覚醒作用をはじめとする薬理作用のほか、胃腸への刺激物という面もあるので、気分はコーヒーだけど夜遅い、体調不良という場合には大いに役立つ。
目的に合わせてコーヒーを楽しむ選択肢のひとつ「デカフェ」。
余談だが、もちろんとてもおいしいデカフェもある。
100gで◯千円だが、もともとの生豆が高品質であることに加え、輸送とデカフェ処理コストを考えると妥当な価格。
それを選ぶかどうかは、あなた次第。
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