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断食から学ぶ

人生で初めて断食(ファスティング)をしてみた。
きっかけは、日頃お世話になっている方がファスティングマイスターの資格を取ったから。
話を聞いて、痩せるだけでなく「疲れにくくなる」(つまり健康ということ)という点が、休日のたびに体調不良になってしまう今の自分に一番必要だと感じたので、タイミングが合えばやってみたいと思っていた。

「断食」と聞くと、修行みたいだが身構えるほどではなく、どちらかと言えば「食」についての学びの期間だった。

僕が受けた断食スケジュールは計8日間で以下のとおり。
①準備食期(2日)
②ファスティング期(3日)
③回復食期(3日)

①準備食期

ファスティング期に向けて徐々に体内に入れるものを絞っていく期間。
昔ながらの和食といったイメージで、玄米を主食とする「まごわやさしい」と言われる食事。(添加物、油、カフェインはNGなど色々と制限がある)
加えて、2リットルの水を1日かけて少しずつ摂取。

質素な食事という印象を抱くかもしれないが、食べてみるとお腹の具合は丁度良い。むしろ、普段口にするものが多過ぎるんじゃないか?と感じるぐらい。
また、必要な食材を求めて近所のスーパーで買い物をしながら、世の中に溢れる添加物の多さ(普段からあったわけだが)に驚いた。

僕の場合は仕事柄、人よりも摂取するカフェイン量が多く(1日コーヒー5杯×10年をほぼ毎日)、2日目の夕方ごろに現れた離脱症状(頭痛と吐き気)がツラかった…。
日頃のカフェイン摂取量が多い人が断食するなら、準備食期前からそれを減らしていくのが良いと思う。
ここだけは本当ツラかった。

②ファスティング期

食べ物を断つ期間。
摂取できるのは水(①と同様)と酵素ドリンクのみ。
酵素ドリンクには1日に必要な栄養素が入っているので、意外と空腹感なく過ごせた。

変わったことと言えば、しっかりと寝れるようになったこと。(熟睡感がある)
あと水便になった(笑)。

③回復食期

胃は小さくなり、腸もデトックスされているところに、少しずつ食べ物を入れていく期間。
味付けなしのおかゆから始まり、梅干し入りのおかゆ、やわらかいご飯、という具合に、3日間かけて身体(内臓)を慣らしていく。(準備食期よりも、食べられるものに制限がかかる)

食欲はあるのに、すぐに満腹になってしまう(それでも食欲はある)という不思議。
最終日は食べたいけど食べられないもどかしい1日だった。
この期間に「食べる」というのは結構大変なことだと認識した。

断食明け

待ちに待った断食解禁。(制限なし)
どうしてもお肉が食べたい欲求があって、前日夜に仕込んでおいた豚しゃぶを朝から食す。
食感も味もすごく美味しくて、しっかりと噛み締めながら完食。
やはり胃が小さいため、30分くらいかけてゆっくりと。

ただただ美味い。
シンプルに「食べれて良かった」と思った。

この8日間を振り返ってみると、世にあるほとんどの飲食物は「嗜好品」なんだと実感。
生きて行く上で必要なエネルギーに対して、嗜好品が溢れてる。
これは健康に悪いとか、おすすめできない、という偏った考えではなく、どういうものを選択して行くかということ。

断食を終えた今でも食べるのは好きだし、誰かと一緒に楽しく食事をするというのはなお好きだ。
鶏の唐揚げを筆頭に、ポテチやケーキも好きだし、これからも口にしていくのは間違いない。

大事なことは今、自分の体内に何が入っているかを考え、どうやって食事のバランスを取っていくかということだと気づいた。

断食後の変化(1週間経過時点)

とりあえず体重が5キロ減って、体が軽くなった。
「肌ツヤが良い」と言われる。
睡眠の質が改善され、目覚めが良くなった。(熟睡感がある)
以前よりもはるかに疲れにくくなった。(休日のたびに体調不良になっていたのが治った)

そして何より、「食」に対する意識が変わった

ハマる人は数ヶ月毎に断食をするらしい…が、数年に一度ぐらいなら良いかも。

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