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コーヒーは主役でもあるし脇役でもある

「このおやつはどうやって作るんですか?」

コーヒー教室の最後に受けた質問に、心の中のリトル宮川がずっこけた。

吉本新喜劇なみにそれはそれは豪快だった。

いつの間にか主役が脇役になっていた。



5年ほど前に、コーヒー教室を開催したことがある。

レクチャー、実践、最後にコーヒーとおやつを口にしながら質疑応答という流れ。

間違いなく、内容は「コーヒー教室」だった。

しかし、質疑応答の最後に答えたおやつの作り方が1番盛り上がった。


お世辞ではないが、社長のつくるおやつはおいしいと思っている。

というか、本人が納得いくものでない限り、絶対に世に出さない。



コーヒー屋がこんなことを書くのもどうかと思うが、コーヒーは主役ではなかったということだ。


コーヒー(に限らず)教室に参加することは、大きく捉えれば、「日常を豊かにする」という目的を叶えるための手段のひとつ。

たとえば、コーヒー屋さんに入店し、帰るまでずっとコーヒーのことを考える人はそうそういない。

おいしいコーヒーを飲みたいと思うのは、「自分を喜ばせてあげる」ための手段。

あの黒い液体以外で自分を喜ばせてあげられれば、それはそれで目的は達成される。(もちろん、ある程度の品質をクリアしたうえで)


つまり、コーヒーは手段。


コーヒーをおいしく淹れられたとしても、それ以上に飲む人の目的を叶えてくれるものがあればコーヒーはもはや脇役だ。

逆にいえば、コーヒー以上に目的を叶えるものがなければ、そのおいしいコーヒーが主役だ。


主役でもあり、脇役でもある。


だからこそ、コーヒーなら何でもいい、ではなく、コーヒーならおいしいものがいいと思っている。


開業するまで気づかなかったコーヒーの居場所。

5年前の自分、お疲れさま。


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