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水を変えていざ、コーヒー抽出

実際にやってみて初めてわかることは多い。


開業してみるとか、

保険を見直してみるとか、

パッケージを刷新してみるとか、

動作の鈍すぎるデジタル機器を最新版にしてみるとか。


実際にやった方がいいこともあれば、やった結果がどうなるかわからないこともある。

結果が当初の予想どおりということもある。


コーヒーは水の影響を受ける。

ということは7、8年ぐらい前から参考書から知っていたし、マルシェ出店の際に持ち込んだ水の種類によって、なんとなく味わいが異なることも体験していた。

ただ、実際に詳しく検証したことがなかった。

今回は硬度の異なる水を使ったコーヒー抽出実験の結果のご報告。


きっかけはお題持ち込み制のコーヒー教室。

毎月のように申し込んでくれる生徒さんとの何気ない会話の中から、次のテーマが決まるパターン(笑)

「コーヒーの98%は水だから、使う水は浄水機通した軟水が良いですよ。硬水だと不味くなりますよ。」


じゃあ実際どうなんだい?というわけで先日、コーヒー教室もといコーヒー実験室を開催。

用意した水は以下。

(1)お店で使用する水(浄水機を通した軟水)
(2)硬度15mg/Lの軟水
(3)硬度80mg/Lの軟水
(4)硬度304mg/Lの硬水
(5)硬度1468mg/Lの硬水

ちなみに硬度についてはこちらのサイトがめっちゃわかりやすいです。


実験結果は以下のとおり。

※カッコ内は水として飲んで感じたこと

(1)うまい(うまい)
(2)口当りがまろやかで、酸味を感じやすい。(うまい)
(3)コーヒーの味わいに輪郭がある。(1)と似た味わい。(うまい)
(4)(1)~(3)にはない苦味やザラついた舌触りがある。水として飲んだときに感じた味わいがある。(違和感はあるけど、慣れれば飲めそう。舌触りに若干のザラつきがある)
(5)香りが弱く、苦味が強調された味わい。ザラつきあり。水として飲んだときに感じた味わいがある。(水だけど水じゃないみたい。ザラつきあり。硬水飲んだの初めてだったからかなり違和感あり。飲み切るのは難しいかも)


とまあ、予想どおりの結果。

傾向としては、硬度が低いほど、まろやかさと酸味、硬度が高いほど、ザラつきと苦味が強調されるようだ。

とはいえ、「硬水で淹れたコーヒーの味わい」を体験できたことはかなり大きな経験値を積んだように感じる。

そういえば1年に1、2回、大豪雨のあと(翌日や翌々日)に飲む水に違和感があった日に淹れたコーヒーが不味くて、そのときに感じた味わいに似た感覚だった。

少なくとも、僕が焙煎したコーヒー豆については軟水で淹れるのがベストといえる。(めちゃくちゃ浅煎りのコーヒーを硬水で淹れるとどうなるかは次の課題)


そういえばコーヒーの競技会でカスタムウォーター(硬度を調整したお水)を使用する人もいるぐらいだし、やっぱり水はめっちゃ大事だと身を持って体験した話。

ちなみに硬度がめっちゃ高い(5)のお水には「※料理やコーヒーには不向きです」と明示してありますからね〜。


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