コーヒーなんて邪道でいい
「そんなものは邪道だ」
新しいものは理解されにくく、否定されやすいものです。
コーヒーの淹れ方についても例外はなく。
たとえば、cafe旅人の木で採用しているコーヒーの淹れ方は、「松屋式ドリップ」と言われるものをベースに取り入れています。
お店のコンセプトに合った味わいを表現できると考え、オープンからずっと採用しています。
淹れ方を簡単に説明すると、「じっくりと時間をかけて抽出したコーヒーのエキスをお湯で割る」というもの。
コーヒーが薄まることなく、時間が経ってもさらりと飲めます。
詳細は本家にて。
少し前まで(あるいは今でも一部の人からは)、この淹れ方は「お湯で割るなんて邪道だ」と言われていました。
ところで。
コーヒーの世界では毎年のように、おいしいコーヒーの淹れ方を競う大会が行われています。
その中では当たり前のように、「コーヒーをお湯で割る」とか「湯煎でコーヒーを温める」といったことが行われます。
競技会レベルではもはや王道です。
そこには「そんなのはダメだ」というものがありません。
どんな方法であっても再現性があっておいしいなら良し。
もちろん「王道を知る」というのは重要なこと。
先人の知恵が詰まっています。
それを自分なりにアレンジするのも楽しみが増えてなおよし。
おいしければ言うことなし。
まだ知られていない新しいもの、邪道と言われるものも、それがいつの間にか王道になっているなんてよくある話。
コーヒーに関するマガジンを書いています。
すぐに実践できそうなことや日々の気づき、実際にお客様から頂いた質問などを僕自身の視点でお伝えしていきます。
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