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ラクをしたほうがうまくいく事とは

前回に引き続き、
能動と受動の使い方を調整することで
自分をより活かす、
そのポイントを洗い出すためのワークを
お届けしていきますね。
前回の記事はこちらからどうぞ!

【ワーク③】楽をしてはいけないと思っていることを楽しよう

自分でやらなくてはいけない、
楽をしてはいけない、
と強く思っていることを
一覧にしてみましょう。

これは、普段から
「絶対に自分でやらないといけない!」
「手抜きをしてはいけない!」と
強く考えているとは限りません。

普段から気合いを入れているわけではなく、
当たり前のように
自分でやらなくてはいけないものだと
思い込んでいるだけ、
ということもあります。

しかし、もしも
「それ、やめたら?」なんて言われたら
「いや、そういうわけにはいかない!」
なんて激しく抵抗してしまうような
種類のもの。

そういうことが「楽をしてはいけない」
「自分でやらなくてはいけない」と
思っていることです。

それを一覧にしてみます。

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■楽をした方がいいことがあると知る

『楽をしてはいけないと思っていること』の
代表例が、主婦の方が作る料理です。

料理が大変で辛くてすごく頑張っている、
でもやらないといけないからやっている…
という女性は本当にたくさんいます。

しかしその人自身は自分が手間暇を掛けて
日々の食事をなんとかしていると
思っているかもしれないけど、
実際はどうなのか。

試しに1週間、全部スーパーの惣菜で
やりくりしてみたという人がいます。

その結果どうでしたか? と聞いたら、
「旦那さんはむしろおいしいと言っていたし、
スーパーの惣菜だということには
気付きませんでした。
懐かしい味がすると言ってました…。」
なんてケースも。

料理を一所懸命に作っているうちは
楽をしたらいけないと思っていたけれども、
実際に料理を自分でやるのをやめてみたら
案外そのほうが反応が良かったりします。

子育ても、健康も同じです。

ああしなければいけない、
こうしなければいけないと
能動で頑張っていることは
たくさんあるでしょう。

でも、やりたくない。

母親がやりたくないことを
苦しみながらやっている姿を見て、
子どもが健全に育つでしょうか?

やりたくないと思っているのなら、
楽をした方がいいこともたくさんあります。

料理をやめてみたら?
というのも1つの選択肢です。

■自分に都合の良い受動を知って自分を活かす

今までワーク②、ワーク③と、
自分にとって都合の良い受動が
どのようなものかが見えるような
ワークを行ってきました。

これらで洗い出された項目について、
1カ月かあるいは1週間など、
できるところから受動に変えて
過ごしてみてください。

受動に変えるというのは、


能動的にやりません。
積極性は出しません。
全部やって!

ということですね。

「そんなことをしたら、
 人間としてクズなのでは!?」

と思ってしまうのであれば、
それはもうだいぶ能動の病気が
進んでいますよ!

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人は、自分の思い通りに行動をしている
能動の部分よりも、
何も考えずにそうなっている
受動の部分のほうが圧倒的に多いものです。

その受動がどういうものなのか、
どういう受動が自分に都合が良いのかを知り
そこをもっと伸ばしていく。
あるいは受動として使う、ということが
自分を活かすことにつながっていきます。

なんでもかんでも
能動をしているから自分を使っている、
活かしているということにはなりません。

苦手なものを一所懸命に取り組んで、
できもしないことに
「私、頑張ってるから!」と主張をするのは
人生の貴重な時間の無駄遣いです。

能動にかける時間や労力を、
一度受動に変えて過ごしてみてください。
もっと自分を活かせて
仕事や生活が都合良くスムーズに進む、
そんな体験ができるかもしれません。

■能動が得意な人ほど案外努力していない!?
 受動が機能している時に気をつけたいこと

能動というのは、
自分から行動することや努力をすることと
ほぼ同じと考えられています。
ですから、能動が得意な人は
とても努力できる人!

……のはずなのですが、
実はそうでないこともあります。

これは能動が向いている人こそが
陥りがちな罠。
あるいは、その人にとって
能動が向いている分野でも起こり得ます。

一人の人でも、能動が向いている分野と
受動が向いている分野とがあります。
これとは別に
『この人は、全体的に能動向きである!』
という人もいます。

いずれの場合も
両方のほとんどにあてはまるのが
これからご紹介するケースです。

■能動の裏にある受動の強み

能動がとても得意な人、
あるいは特定の分野について
能動の強みを発揮する人は、
よく
「自分は自由奔放にのびのびと育ったから
言いたい感情が口に出せるんです、
ハッキリ言いたいように言えるんです」

と言うことがあります。

これは、
能動的に感情を口に出すことに対して
何の抵抗もない人たちです。

しかし、何の原因もなく、
このように能動的な行動が
できるようになったわけではありません。

例えば幼少期から、
非常に良くその人のことを認めてくれる
いい親御さんに育てられた……など、
何らかの受動的環境が整っていたケースが
考えられます。

確かに受動よりも
能動が得意かもしれませんが、
その全体的な背景として、
そもそも受動がものすごく満たされていた、
だからこそ能動ができるようになった、
ということです。

反対に、受動に恵まれているからこそ、
努力とか頑張るということを
無意識に放棄している可能性があります。

特に頑張らなくても物が売れるし
人に近づいていけるなど、
受動が満たされている人にとっては
これらのことがただ単に
約束された結果でしかないんですね。

しかし結果は出せますので
「それ以上の努力はしなくてもいいよね?」
と、自分の中でいつの間にか
結論づけてしまう。

あるいは、理解のある親のもとに生まれ、
しっかりと生き方を認めてくれて、
周囲には良い人ばかり……
という状況が当たり前になってしまうと
「世の中は、こういうふうに
できているに違いない!」と
捉えるようになります。

すると反対に、そういうふうにできない人が
目に入らなくなる。

環境が整っている人とは
積極的に付き合うけれども、
整っていない人とは付き合わない。

能動的な努力がなくても
人生上手くやっていけているので、
そんな努力は必要ないよね?

というふうに努力放棄をしてしまう人が
『満たされた受動を背景に能動で上手くいく』
という人の中には割と多いのが現実です。

あなたはどうでしたか?

能動が得意な分野というのは、
得てして環境や背景が整っており、
それ以上の努力をするのを
放棄している可能性が高い分野でもあります。

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能動の能力は誰にでも備わっていますので、
その力を上手く効果的に使わないのは
自分の力を半分使っていないということと
ほぼ同じです。

確かに、
受動を活かし周囲に良い人ばかりいて
お金に不自由していなくて
今上手く進んでいたとしても、
大切なのは『自分を活かせているかどうか』。

例えば、
私は受動的なタイプです!という人で、
仕事はしたくない、
すごくいい旦那さんをゲットして
家もいい家で家族にも恵まれています、
さあ、一生ぼーっとして過ごそう!

……というのは、まあ、
やろうと思ったらできますし、
しかも「これが幸せなんです!」と
言えますよね。

でも、自分を使っていないという意味では
自分に対する裏切りをやっているわけです。

能動の能力も備わっているわけですから、
しっかりとその能力を発揮して
自分を活かしていけるよう、
自分に対する分析を行ってみましょう。

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