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絶対に知っておきたい!プロモーションを広めるテクニック~セルフプロデュース セミナー④
セルフプロデュースを行う中で、知っておくと絶対に便利!という具体的なテクニックというものも、いくつかあります。
前回までで解説してきたセルフプロモーションの概念や、そこで必要とされる第三者効果といったものも踏まえながら、今回は具体的なテクニックについて見ていきましょう。
◆前回までの記事はこちら
①セルフプロデュースに必須なW概念
②開業直後でも使えるセルフプロデュース5つのポイント
③プロデュースに絶対に必要な実績と「第三者効果」
いつもどおりあなたの持っている事業に当てはめてみて、ぴったりくるものや応用できるものを選んで実行してみてください。
■深さ×広さでプロデュースを成立させる!
今回、プロデュースのためのいくつかのテクニックをご紹介していきますが、前提として覚えておいていただきたいことがあります。
それは、『プロデュースとは、深さ×広さだ』ということです。
『深さ』とは、自分の商品やサービスがどれだけの効果、あるいは満足度をもたらすかということを示します。
お客さんに喜んでもらえる、そのための技術が向上している、成果が圧倒的である、ということですね。
一方『広さ』は、いかに広まっているか、ということです。
単純ですが、100人があなたやあなたのサービスを知っているよりも、1万人が知っているほうが広まっている、ということになります。
プロデュースというのは、この『深さ』と『広さ』のかけ算でできています。
■内容を問わず「広めること」がプロモーション
時系列で見た時に、お客さんにとってあなたやあなたのサービスは、0の状態。何も知らない、広まっていない状態です。
次に1。サービスを知って興味を示す、もっと知ろうとし始める。
そして最後に2、これは既にサービスを利用し終わった後の状態です。
この時系列のうち、『0→1』を作るものが『広める』という行動になります。
サービスや商品を提供する側としては、自分のことがどのように広まるか、例えば「すごくいいサービスね!」とか、「めちゃくちゃいい商品!」といったふうに広まるように……と考えてしまうものですが、実はそれらは二の次。
これが、特にこれから開店するという人には気をつけていただきたいところです。
内容はどうでもいい、ここで深さは必要ありません。
「あの髪の毛長くていつもいじってる、変なセミナー講師の人」
でもいいですし、
「派手なジャケットばっかり着てるけど全然似合ってないあの店長」
でもいい。
商品やサービスの中身を考慮することはします。
しかしプロモーションにおいては、中身よりも、より多くの人に知ってもらうにはどうしたらいいか、ということをよくよく考えて行動しなくてはいけません。
広めるための活動なのですから、広まれば何でもいいわけで、これこそをプロモーションと言うわけです。
■1日の半分は広めることだけを考えてみる
あなたは人に商品やサービスを提供する側に立った時、毎日どのようなことを考えて過ごしていますか?
「自分はこの道の専門家だから、こういうふうにして、ああいうふうにして、内容をこうして、ああして……」
と、1日のうちで仕事のことを考える時間のうち、ほぼ100%を『深めること』について考えている人が、多いと思います。
逆に、『広めること』だけを集中的に考えるということは、あまりないのではないでしょうか……?
散々『深めること』を考えるのも、とても大切なことです。
ただプロデュースをしようと思った時に、広めることについて考える時間が少ない! ということがネックになってしまうケースが後を絶ちません。
考える時間が少ないがために、広めることに関しての経験が少ない、経験が少ないから行動も少なくなり、やる気も失われていく。
結局、プロデュースが成立しない!
ということが非常に多いのです。
自分のサービスが充分に広まっていない時は、1日の中で仕事をする時間のうち、50%……つまり半分は「どうやったら広まるだろう?」だけを考えてみましょう。
正確な内容が広まらなくても、誤解が広まっても、一部分だけが広まってもいい。
ともかく「広まることが正義だ!」と考えた時に、どうやることができるか。
あなたには何ができるか、ということです。
こうしたことを、自分自身で考える習慣を持つために、必要なのは『考える時間』です。
これから、実際にあなたの商品やサービスを広めるためのテクニックについてご紹介していきますが、誰もがこのテクニックを駆使したら広まる……ということでもありません。
広まりやすいテクニックではありますが、全然別のことを実行したほうが良い人もいるはずです。
何をどうしたら広まるかということは、基本的に扱っている物事や、あなた自身がどんな人であるかによって、変わってくるものですからね。
したがって、考える時間をしっかりと取りながら日常を過ごすことが求められます。
「広めてナンボ!」の世界では、数、数量がものを言います。
深める、はそうではなく、質の良さへのこだわりがあるわけです。
しかし、数ではありません。
成果を生み出すことができたか、相手の心に落ちたかどうか……という深さの問題ですね。
対してプロモーションは、広めることだけに特化し、それを目的とした行動になります。
プロモーションを重点的に行わなくてはならない時は「数が取れれば、それでいい!」という考え方で日常の50%を過ごすこともまた必要なのだと言えるでしょう。
■実践!ほぼ誰でも通用するプロモーションテクニック
ではここからは、すぐにでも実践したいプロモーションテクニックを具体的に挙げていきます。
わかりやすく簡単な、ほぼ誰にでも通用するものを集めましたので、自分にあてはまるかどうかすぐに実践してみるのもおすすめです。
【1】実績を数字で示す
誰がどう見てもすぐわかるものの1つが『数字』です。
自分の持っている実績を数字で示すことは、最もわかりやすいプロモーションのテクニック。
なぜなら数字があるというだけで、誰から見てもその人のすごさ、目安といったものが、すぐわかるからです。
例えば、プロフィールに「この道23年!」なんて書いてあったら、それだけでもう「あ、これはもういけるな!」とお客さんに思わせることができます。
経歴(長さ)はもちろん、年収、年商、これまでにサービスを受けたのべ人数など、数字の示し方は工夫のしどころ。
信頼性をもって相手に伝わるような数字の打ち出し方、というものも知っておくといいですね。
とはいえプロデュースを始めたばかりの人は、打ち出せるような実績を持っていないこともしばしばあります。
そのような場合は、数字をうまく取っていく、数字を増やすための、行動をする、活動をする、ということをおすすめします。
1カ月の間スーパーダッシュで、その月は走りきって、月末に倒れてしまっても、数字さえ取れれば、自分の実績として示すことができますよね。
ですから、とにかくこの1カ月、数字を上げる、実績を上昇させることだけに尽力する。そういう数字の取り方をしてもいいでしょう。
自分の扱っている物事にとって、どのような数字の示し方が効果的であるかということも、あわせて考えてみてください。
【2】ビジュアルで示す
いきなりですが、日本人というのは非常に、視覚情報……つまり目から入る情報に左右されやすい民族です。
そのことを知っているか知らないかで、プロモーションの成功率も大幅に変わってくると言えるでしょう。
例えばガイドブック。
本屋へ行くと色々なガイドブックが売っていますが、どれもきれいな写真で彩られています。
日本人にとってはこれ、当たり前の光景だと思うんですね。
しかし海外へ行って、英語やフランス語などで書かれた日本のガイドブックを見てみても、写真なんかありません。
せいぜい、ホテルのエントランスの写真が白黒で小さく掲載されているだけで、観光地の説明は辞書のように文字だらけなんです。
日本では、ガイドブックは写真がほとんどで、その上、こんなエピソードまであります。
鎌倉に紅葉を見に行こうというガイドブックが発売されて、みんなその本を購入して鎌倉へ行く。
石段の上にお寺があって、誰でも参拝することができるのだけれども、階段の下が人混み、行列になっています。
なぜ、お寺のある上のほうではなくて、階段の下に(店もないのに!)行列ができているのか? といったら、ガイドブックに掲載された写真が、階段の下から撮影したものだったから、という理由だというんですね。
それで、ガイドブックと同じ場所から写真を撮ろうとして、みんなが階段の下に並んでいる。
こんなエピソードができるほど、日本人はビジュアルを重視しています。
人間の感覚は視覚以外にも聴覚や運動の感覚など色々なものがありますが、日本人には視覚情報によって物事を判断し行動を選んでいく人が非常に多いのです。
ですから、何か商品を売りたいと考えた時に、チラシに文字だけ掲載しても絶対に売れません。
写真をどんどん載せて、ビジュアルからイメージをさせるのが、売るコツとなります。
このことはホームページ、チラシ、ブログ集客においてもはっきりと言えることです。
サービスの実績であっても、また実績でないものも含めてですが、『ビジュアルで示す』ということが極めて重要なのです。
■使うべきおすすめビジュアル①『顔』
ブログなどを投稿する際、『5記事中2記事は自分の顔を出す!』ということも心がけてみてください。
自分の顔をじゃんじゃん出すということは、プロデュース上、絶対に必要なことです。
プロデュースは成功させたいです、つまり自分のことを広めたいです、顔は出したくありません、でも広まってほしいな。
……そんな都合のいい話はありません。
顔は見せません、でも買え!というのは通用しないのです。
顔を出していくことによって、顧客はあなたに何度も会っているような感覚になるし、実際、顔を出している人ほど「この人は表に堂々と、ちゃんと出てきてくれる人なんだな」と思いませんか?
サービスを受けるとか、お金を出す側として、顔を出している人のほうが安心か、願わくば顔を出さずに隠れていたい……という人のほうが安心なのか。
そんなことはちょっと考えれば、一目瞭然ですね。
『あなたの顔』というビジュアルが、プロデュース上も好影響を与える!ということを知っておいてください。
■使うべきおすすめビジュアル②『海外の実績』
ビジュアル化して示したいものの1つに、海外での実績があります。
先日のブログで、東京でセミナーをやりたい人も、全国でセミナーをやっているという実績があれば東京で売れやすくなる!という話をしました。
全国での実績だけではなく、「海外でも実績を持っているよ!」という場合にはぜひそれを有効に使っていきたいものです。
例えば海外で活躍しているとか、なになに賞を取った! というような実績は、例え本人が「たいしたことないよ、こんな賞」などと思っていたとしても、プロデュース上はとても有効に使えます。
実際に、とある画家の女性のこんなエピソードがあります。
年齢はもう60歳手前ほど。ベテランですが、卒業した大学は美大ではなく、通産省に15年も勤務した経歴を持っていました。
それが、ある絵画のプロジェクトに企画書を出したところ、3枚綴りのプロフィールの、1枚目だけを見て「美大は出てないんですか?」と言われて、プロフィールの続きを見てもらえないまま追い返されてしまった。
しかしそのプロフィールには、2枚目に15年も絵画教室を継続しているということ、3枚目に至ってはフランスやアルゼンチンなど、4カ国ほどで絵画コンテストの受賞履歴があって、イタリアやらベルギーで個展を開いているという履歴まで書かれていたのです。
こんなに、重要かつ重大な経歴は、プロフィールの1枚目に、目立つように書かなければいけませんでした。
そのほうがプロデュースされやすい。
絵画の企画書を出そうと言う時に、1枚目に通産省と書いた瞬間に、プロデュース失敗です。
海外の実績とか、受賞履歴とかいったものは、特に日本人はとても重要視します。
国名で言うと、やはり一番重視されやすいのはアメリカでしょうか。
失礼だけれどベトナムで講演したと言ってもなかなか驚かれない、これがニューヨークでやったと言えば響きますね。
こういった日本人の特性のようなものも鑑みながら、みんなが何を知りたいのか、どういう情報だったら言いふらしてくれるのか、ということを考えます。
そのための情報として、全国、海外、入賞履歴……そういったものを使っていくわけです。
これもまたぱっと見でわかる、ビジュアルのイメージの1つ。
ビジュアルイメージの大切さをよく考えて、ビジュアルで示していく習慣を身に付けるといいですね。
ただ色彩検定2級合格とか、それはすごいの? すごくないの? というような、一般的に『すごさ』がよくわからないものは、あまり好ましくないでしょう。
みんながわかる、すぐわかる、という種類のものを打ち出していくのが、プロモーションの鉄則です。
■使うべきおすすめビジュアル③『感想』
感想を取ることは、どんな業種、どんな業態でも大体通用するテクニックです。
特にサービスを扱っている人は、感想を取る、ということを特に厳密に、しつこくやっていったほうがいいでしょう。
何のために感想を取る、口コミをしてもらうのか? と言えば、それは『見せるために取る』のです。
同じ事を言うにしても、販売している業者、会社、企業が、自分で「これいいよ!」「このサービスはここがいいんだ!」と言うよりも、そこを利用したことのあるお客さんが「あれ、良かったんだよ!」と言うほうが、ずっと信憑性が高いと感じられます。
また感想は多ければ多いほど良く、数がものを言う側面もあります。
感想の数が2,000もあれば、もう感想を読まなくても「2,000もあるなら、いけるだろう!」と思ってもらえるのです。
感想の数=信頼性でもありますので、積極的に感想は取るようにしていきましょう。
感想と並んで、もしそういう示し方ができる商品を扱っているのなら『使用前→使用後』の変化を出していくと、プロデュース上、有利に運ぶことができます。
使用前後の変化というのは、こんな結果を出しました!という証明でもあります。
特にダイエット商品によくある示し方ですが、写真などを使って「お客さんがこういう結果を得ましたよ!」という証拠を見せていく。
結局「どうですか、このサービス、商品は、すごいんですよ!」ということを言いたいわけですが、それを直接言うとまずいので、そこで感想です。
「お客さんを見てくださいね。こんなふうに言ってるでしょ。使用前後でこんなに変わってるでしょ」
という風に、間接的に主張するわけですね。
『感想』という間接的な主張を、新規のお客さん、まだあなたのサービスを知らない0の状態の人が、1になるために、とても興味を持つんですけど……という内容で組み立てる必要があります。
あなたが見せたい内容、ではないことに注意してください。
お客さんが見たい情報であることが非常に大切です。
それは結果がビジュアルとして示せる、望ましいプロデュースの形と言えるでしょう。
■使うべきおすすめビジュアル④『プロフィール』
プロフィールも重要なプロデュースの一環ですので、まだプロフィールを作成していない人は作っておくことをおすすめします。
ただし、プロフィールに盛り込んでよいものの他にプロフィールのNGルールというものもありますので、作成には注意も必要です。
プロフィールには、ここまで紹介してきたような数字、ビジュアル、実績を盛り込んで作成するのが良いでしょう。
顔を出しましょうという話もしましたが、プロフィールがしっかりと作られている、顔も見えるということは、「安心できる!」という1つの材料になります。
この紹介の1ページがあるだけで、お客さんに安心を提供し、利用されるサービス、商品へと一歩前進させることができるでしょう。
プロフィールのNGルールというのは、以下の2点です。
まず『時系列に並べてはいけない』ということ。
先ほど画家の例も挙げましたが、プロフィールは海外受賞履歴など、相手が安心できる、信頼されやすい情報から並べます。
受賞よりも前に学校を卒業したからといって、アピールしたいものにそぐわない学歴などを先に並べられても、プロデュースの失敗につながるだけなので注意してください。
次に『アピールしてはいけない』ということ。
よくプロフィールの作り方などを見ると、自分の経歴や実績をアピールしろ、アピールポイントを出せと言われていますが、これは間違っています。
プロフィールで、アピールは絶対にしてはいけません。
自己紹介というのは、まだあなたや、あなたのサービスをよく知らない、0の人に対して行うものですよね。
では婚活について考えてみましょう。
例えばあなたが婚活パーティーへ行って、自己紹介タイムになった途端に相手の人から
「俺すごいんです、俺のアピールポイントはこんなんです、会社では頼られて、年収はこれだけあって、どうですか素晴らしいでしょう!」
なんて言われたら、あなたはどんな反応をしますか?
正直、「引いちゃう」……のではないでしょうか。
これと同じで、相手が欲しい情報を並べるのが、プロフィールの鉄則です。
実績アピールの場というわけではなくて、あなたのプロデュースを捕捉、手助けをしてくれる役割で機能するものがプロフィールであると心得てくださいね。
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