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ゆっくりと。

「ゆっくり食べていいよ」

つい先日、息子と夕食を食べているときに私の口からこの一言が出た。
それと同時に「あぁ私の生活は変わったのだな」と心の底からそう思ったのだ。

仕事をしている頃。私は息子に「ゆっくりでいいよ」と声をかけることなんてなかったと思う。

あの頃、朝起きた瞬間から夜眠りにつく直前まで、頭の中には「はやく」「はやく」「はやく…」ずっと何かを追い続け、何かに追われ続けていた。それは息子といてもそうだった。

「はやく起きて」
「はやくごはん食べて」
「はやく着替えて」
「はやく靴はいて」
「はやく」「はやく」「はやく…」

今思い返しても息が詰まる。
なぜそんなに生き急いでいたのだろう。

でもそれは今、私の生活が変わったから言えること。
あの頃は私は私なりに一生懸命で、仕事で成果をあげ、家事をこなし、息子との時間を大切に、その上で「自分のことも大事にしよう」ともがいていたのだ。

1日は24時間。
それは誰も同じ。

仕事をしていたときの私にも
今の私にも、同じ時間を与えられている。

最近息子は食事をしながら、私にこう言う。
「ままのごはんは、にほんいち~!!」

1日の終わりに幼稚園での出来事を聞きながら、一緒にもぐもぐ食事をする時間が好きだ。息子も同じだといいな。

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