クリエイターがM&Aするとか普通になればいいし、お金も創作の中入れるのどう?
最近「お金」のことをよく考える。
一番考えてたのは、起業して最初の半年売上0で、借入した1000万円が溶けて口座残高に13万円しかなかった頃。この頃は、メンバーの給与をどうするのか、そもそも自分の家族を養うお金は…と日々焦って、でも何も有効な打ち手が浮かばなくてかなり「お金」というものを考えてて、すっごく捉われてたと思う。今思い出しても辛いので、お金は人にトラウマを作るのに十分な力を持ってるんだと実感する。
ただ、実際はこれらすべて幻想で、もっと現実を見ていくと、家族の生活も、メンバーの給与もなんとかなる類のもの。これはお金が稼げるってのとは別で、何かに捉われてるから怖いだけ。今の生活水準だったり、メンバーに「ごめん」って言えないことだったり。そういうお金だけじゃない、コントロール不可能っぽくみえるいろんな「恐怖」。最悪のケースを想像して、怯えてしまっている。それ自体。
起業するまでお金に困ったことはなかったので、ここでかなり真剣に「お金」について考えれたのはよかったなって思います。
とはいえ、最初からお金が潤沢にあったわけでもなく、なんとかお金の呪縛から少しだけ抜けた僕だからこそ、今ど真ん中「お金」に困ってる人に対して伝えられることがあるんじゃないかなーなんて考えてたりします。
特に起業家やクリエイターのように、自分の行動が直でお金に影響を与えるような人たち。だから実験的に「クリエイターのビジネス研究所」ってアカウントでその辺り発信していこうかと試行錯誤中。起業家もクリエイターなんで、もう入れちゃえばいいかなと。
資本主義ってものの中の金融資本って話をしてもいいし、それが最初は刺さらない場合には、直近で5万円とか10万円を手に入れる方法でもいい。今まさに不安に思っていることを解消できるような研究所になればいいなって思ってます。
それこそクリエイターのM&Aとかもっともっと起こってもいいと思うんですよね。先日、小嶋陽菜さんがゆとりくんにM&Aしましたが、こういうことがもっともっと起こる世界、素敵やん?
とはいえ普通のクリエイターさんはビジネスサイドから遠いので、自分ごと化しづらい領域だとは思うんですよ。それをどうくっつけるか?その辺りに挑戦してみたいなと。たとえばnoteさんとかと一緒にやるとかもありなのかもしれない。
もうちょっと雑に書いていくと、「クリエイターになりたい!」って人、ビジネスのこと嫌いだと考えすぎなんじゃないかって思うことがよくあります。たぶん創作の方が1億倍難しいです。そんなことができてるんだからビジネスとか簡単です。これは簡単に儲かるって話じゃなくて、ビジネスってものを神聖視しすぎ、もしくは下に見過ぎってだけです。
僕らは朝起きてパンを食べて歯を磨いて自転車に乗ってコンビニに寄って生活しているわけです。この普段の生活はビジネスが当たり前に動かしてるわけです。バイトならイメージできるって人は、そのバイトを誰が雇ってるのか?雇ってる会社は時給1000円で雇っても元が取れるのか?仮に今目の前位にいるバイトの子を時給1000円で雇っても自分が儲かる仕組みって作れるのか?みたいなことなんで、つまりはビジネスは生活なんですよ。仕事とプライベートを分けようみたいな話がありますが、全部一緒といえば一緒なんです。誰かに何かをやらされるって意識が強すぎるせいで、仕事とプライベートみたいな分け方になるんですが、全部一緒。分けるとしたら、自分でコントロールできるかできないか、とかの方が自然です。
言葉が悪いんですかね?
「ビジネス = busy(忙しい)+ness(名詞語尾)」。つまり、忙しいことってのが語源。そりゃ嫌がりますよ。どっちかというと僕らはビジネスをやってるというよりも「経済」をやってるのかもしれません。経済の語源は、「経世済民 (けいせいさいみん)」。世を治め、人々を苦しみから救うこと、うん、こっちのがしっくりくる。
じゃー経済活動をなぜやってるのかというと、世を治め、人々を苦しみから救うため、かな。すごくトートロジーなんですが。つまり、お金ってやつもそういう活動の一環として位置付けられるのかもしれません。とするとですね、クリエイターさんは当然もうその循環の中にいるんですよ。自分の創作物で誰か救ってるんで。あとはそれに自覚的になることと、細かいTipsを抑えること。
たとえば、本当に例えばですが「3万円の作品」を売りたい時に、それ一点売るのと「2.5万円の作品」と「3万円の作品」と「15万円の作品」を同時に売るの、どっちが売れると思いますか?
後者、と言い切りたいところですが、これは場面によって変わるので、大事なのはその実験しましたか?ってことです。変数が多くてなかなか何が効果的かどうかわからないかもですが、こういう実験もっとラフにやっていけばいいと思うんですよ。他にも、3名限定で無償プレゼントした場合と、しなかった場合で、後者でできた関係性から生まれたお金の方がLTV(Life Time Value、一生でその人がもたらしてくれるお金の総額くらいでとらえておいてもらえると)が高かいのではないか?とかとか。
「作品づくり」って言葉の中に、ちゃんとこういう実験要素、自分で完結しない世界との接点要素を含ませてあげるだけで、とたんに経済のど真ん中にいけます。不思議。こういうの考えて「うーーー」ってなっちゃう人もいるですが、ほぼほぼよく知らないだけです。知ったら、「なんだ、そんなことを難しく言ってたのか」ってなります。てか、400万社も日本に会社があって、それだけの数の社長がいるんですよ?たいしたことなくないですか?全員が全員すごいわけないですよ。しょうもない人もたくさんいます。そういう人でもなんとかなってるのがビジネスであり、経済活動です。大丈夫な気がしてきません?
これシンプルに伝えると、クリエイターは経済活動を創作の中に入れよう、くらいです。でもたぶんそれだとピンとこなくないですか?少なくても僕は起業する前だとピンとこなかったと思います。こういうのを伝えるのってとても難しいですね。だから徒弟制とかメンターとかなくならないんでしょうね。言葉で伝えられること以外のことを姿勢だったり雰囲気だったり態度で伝えるのにはやっぱりそういうコミュニケーションの重要性が高い(まぁそれをなんとか文章でしたいなとやってるのがこれだったりするんですが)。
で、なんか色々言ったんですが、どうせならちゃんと「お金」をつくることにも挑戦しようかなと最近は思ってるわけです。循環する金額をもうちょい増やしたいってのと、ある意味サンプルを増やしたいってのもあって。また新たにお金に捉われるかもしれないというなんとなくの不安もあったりするので、たぶんまだこのあたりに探るべき何かあるんでしょうね。
ということで、今後は「これでお金になったよ」みたいなのも書いていけたらいいなって思ってます。形はどうするかわからないけど。
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