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春は出会いの季節。なんて嘘だ。

春は別れの季節。
SNSに投稿される新生活の話、転職先の話、新天地の話。それらはみんなキラキラした出会いを謳う。だけど、その反対には地元に残してきた彼氏や一緒に働いてた同僚が残っている。そして、この「別れ」は意識されない。新しく出会っているからだ。僕たちの脳は刺激に敏感で、古くなってしまったものは記憶に上らない。

思い出すのは残っている側だけ。
別れはいつも一方通行。

だけど、そんなに悲観していない。


家入一真さんの「すべての別れは一時的なもの」にあるように、僕たちは本当の意味で別れることなんてできない。

人との繋がりはストックでは無く、フローで。小さな世界で生きている僕らは、たとえ別れたとしても、生きてる限り、またどこかで合流したり、共に歩むこともある。そういった意味で、すべての別れは一時的なものであり、最終的にそれぞれが幸せになるためにある。


また、「メタモルフォーゼの縁側」(鶴谷香央理)にあるように、ある時期とても近く繋がりあったとしても、その後一生の関係性になるわけではない。でもってそれが悪いわけじゃない。

ふと立ち寄った書店で老婦人が手にしたのは1冊のBLコミックス。75歳にしてBLを知った老婦人と書店員の女子高生が織りなすのは穏やかで優しい、しかし心がさざめく日々でした。


僕たちは、「元カノ」「元同僚」と、簡単に『ex-』をつけて関係性に名前をつけてしまいます。
だけど、あなたが「元カノ」と呼んでるその人は、高校時代の痛くて精一杯だった時期を一緒に過ごした人。「元同僚」と呼んでるその人は、人生最大のチャレンジを一緒に乗り越えた人。そういう人です。


別れは辛い。
その人との関係が濃ければ濃いほど、引き裂かれるような痛みを感じる。自分が減ったような気にさえなる。寂しい。

でも僕たちは何も失っていない。
彼ら彼女らとは、人生で確かに出会って、今なお共に生きてる。
最近ちょっと一緒にいないだけで。





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