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90秒の物語。

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90秒で読んで、一日浸れる物語書いてます。 ただし『やさしい復讐』は超長編。 note創作大賞2022の中間審査に通りました。 https://note.com/kun1ak… もっと読む
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#創作大賞2022

小説 | スマホをなくした

スマホがない! あれ、昨日ヒロキとご飯を食べて、、それからどうしたっけ? 記憶が曖昧だ。飲みすぎたかな。 ただまあ今日は休みだ、仕事もない。早起きなんてしなくてもいい。 二度寝だ二度寝♫ あとでスマホについてはヒロキに聞いてみよう。 夢を見た。 ヒロキと一緒に白い家に住んでる。カーテンは青だ。大きい犬もいる。 ヒロキと私にちょっとずつ似ている子供が庭を駆け回っている。 幸せな夢だ。 起きたら少し頬が濡れていた。 結婚したい、やっぱり私はそう思ってるんだろうなー。 私達

小説 | やさしい復讐

翠川静には、北川ゆいという幼馴染がいた。 小学生の時、学年すべての男子が好きだった女の子。 男子の「誰が好きなの?」という話題で、まずみんな1番は「北川さん」。そして「じゃあ2番は?」でやっとバラけて盛り上がる。そのくらいの人気があった。 中学に上がってからは、カッコいい先輩、ちょっと悪い先輩、頭のいい先輩、運動のできる先輩、それぞれに放課後呼び出されて告白されていた。そのうち誰と付き合って、誰と付き合ってないのかは翠川にはわからないけど。 高校は、ラクロス部のエース。