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新社会人のための「暮らしとお金の講座③」社会保険ってなんのこと?

こんにちは、くみょんです。
前回は給与明細の見方について解説しましたが、今回は給与明細の「控除」欄に記載されている「社会保険」についてポイントをお伝えしたいと思います。

新社会人のための「暮らしとお金の講座①②」はこちらです。

✅社会保険ってなんのこと?

社会保険とは、私たちの生活を保障することを目的としたもので、万が一の事故に備えるための公的な保険制度です。社会保険には4つの種類があります。給与明細のサンプルをもう一度見てみましょう。

控除の上段にあるのが「社会保険」と呼ばれるものです。1つずつざっくりと説明します。

①公的医療保険
病気やけがをして医療機関にかかったときなどに給付を受けられるものです。通常自己負担割合は3割で、残りの7割分は健康保険が適用されます。
会社員や公務員の場合は、「健康保険」に、個人事業主の場合は、「国民健康保険」に加入しています。また、普段はあまり意識することがありませんが、この「健康保険」に加入していることで、「高額療養費制度」の利用や「傷病手当金」「出産手当金」等の給付を受けることができます。

②公的年金

会社員、公務員の場合は「厚生年金」に加入し、毎月「厚生年金保険料」を支払っています。65歳からは老齢基礎年金+老齢厚生年金を受け取ることができます。加えて、若い世代でも重度の障害を負ったときは「障害年金」、一家の主な稼ぎ手が死亡した際は「遺族年金」を受け取ることができます。

③労働保険

あまり聞きなれませんが、会社員であれば労働保険に加入しています、労働保険には、「労災保険」と「雇用保険」があります。労災保険は会社が加入し会社が保険料を支払っています。仕事中や通勤時に病気やけがをした人は労災年金から療養休業給付が受けられます。
雇用保険は会社と社員の両方で保険料を負担しています。自己都合で離職して休職している場合や、育児や介護で給料しているときは雇用保険から給付が受けられます。また、資格試験の勉強をした場合など、「教育訓練給付金」を受けられることもあります。雇用保険関連の窓口は最寄りのハローワークです。

④介護保険

40歳以上の人に保険料の支払い義務があるのが「介護保険」です。新社会人にとってはまだまだ先の話と思うかもしれませんが、介護認定に合わせた介護サービスを受けるための保険です。「要介護」などの認定を受けたとき、自宅や施設などで介護サービスを受けられます。自己負担額は実質1~3割程度です。

✅社会保険は社会のセーフティネット

社会保険は、病気になったり、失業したり、要介護状態になったり、そんな困ったことが起きてしまったときの社会のセーフティネットです。給与明細をみるとかなり大きな金額が引かれていてびっくりするすることもありますが、困ったときに活用するには保険料の納付がもちろん必須です。

保険料の一部は、会社が負担していたり、税金でまかなわれていたりします。まずはどんなものにいくら支払っているかを把握し、どんなときに給付が受けられるかを理解しておくと良いと思います。

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