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ブックフェス、日活ロマンポルノ、イッタラ展

お久しぶりです。この1週間、思いのほか文化的な活動ができたので記事にします。

①神保町ブックフェスティバル

10月29日(土)、神保町のブックフェスティバルへ行きました。このイベントは、過去に数回参加したことがありました。

前回はコロナ前のことです。参加していた読書会後、10人ほどで神田方面から歩いて神保町へ向かいました。
現地で各々戦利品を購入し、近くのサイゼリヤでお互いに何を買ったか報告し合いました。
(確か、その時にドリンクバーのコーヒーが出てこなくて困った記憶があります。)

さて、今年はそれ以来の開催で、出版社単体でのイベントはあったものの、一堂に会するイベントは久しぶりなので、全体的に熱気がありました。

早川書房や東京創元社のサイン本は、行列になっていました。私は気になる出版社をまわり、ナナロク社や幻戯書房を覗くことができて非常に嬉しかったです。
定価よりも安く新書を購入することができて出版社の方を目にできる、読書好きにはたまらないイベントです。

②日活ロマンポルノ鑑賞

日活ロマンポルノ映画『百合の雨音』を鑑賞しました。

レイトショーでした

10分ごとに濡場があるらしく、身体的交流を通してもすれ違う人間を描いているのかななどと思いながら、ぼうっと眺めていました。

濡場は急に訪れるシーン、ダンス的なシーンなどがあり、少し笑ってしまいました。

女性の肌は水気で輝くように映している反面、男性の肌は(中年で悪役だからかもしれませんが)美しくありませんでした。ここで少しひっかかりました。

以下は、鑑賞中に走り書きしたメモ。

・感情に名前をつけるな
・感情に権利は必要か
・定義の暴力
・でも、許しは外から与えられるものだから……


③Bunkamura「イッタラ展」

Bunkamuraミュージアムで開催中の「イッタラ展」は、行くか迷っていたのですが、にじさんじ所属のVtuber・家長むぎさんの配信が面白かったので、行くことに決めました。

イッタラはフィンランドのブランドであり、調理器具のイメージが強かったのですが、ガラス製品から陶器まで扱い、140年の歴史があるようです。


自然に溶け込む製品

建築家やデザイナーなどさまざまな人物が参画し、独創的なデザインのガラス製品を生み出しました。
アルヴァ・アアルトのデザインが有名かもしれませんが、カイ・フランクによる実用性を重視した製品が現代では主流でしょうか。

リレーションズ、同じ形でサイズ違いの製品を「積み重ねる」ことで統一感を出したり、ジャスパー・モリソンの「名前やエゴがないほど、自然の神秘に近づける」という思想が、現在のイッタラやフィンランド工芸品の神髄になっているように感じました。

確かに、そこにはユニバーサルデザインであるように感じますが、生活に根差しすぎると失われてしまう芸術性がイッタラの歴史のなかに眠っているのではないでしょうか。


イッタラ製品のお出迎え

個人的には隈研吾さんがインタビュー映像で語っていた「決定不可能性が安心感を生む」という考え方が素敵だと思います。


おわりに(宣伝)

11月19日(土)に渋谷近辺で李琴峰さんの作品をとりあげた読書会を開催します。
参加者を募集中です。読書会初心者の方も大歓迎です。


Bunkamura

詳細は以下のリンクをご参照ください。よろしくお願いいたします。


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