散歩と言葉―天使はやさしい?
わたしは散歩が好きなので、あっちへふらふら、こっちへふらふら歩きまわります。すると、さまざまなキャッチコピーが目に入ります。
あるお店で「天使の優しさ」というフレーズを目にしました。
天使のイメージ。裸の赤ん坊。背中に柔らかい羽があり、黄色い輪が頭上に浮いている。
フランダースの犬で主人公たちを天へ導く存在をイメージすると、温かみがあって「優しい」と感じるかもしれません。
一方で「残酷な天使のテーゼ」や『シャーマンキング』で登場するロボット的な天使たち、神話などで無邪気に振る舞う天使やゴシック物語の天使・堕天使などには、「優しさ」よりも「恐ろしさ」を覚えます。
今回は「天使」という名詞から簡単なイメージを想起しましたが、コピーに使われている名詞とは、イメージの一側面を切り取って編集されたものにすぎないのだと感じました。
このような言葉探しの散歩はいかがでしょうか。
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