イベント告知を読んでいる人はサイレント・マジョリティ
個人、グループや会社がSNSでイベント告知をしている。参加して満足し
たものが多い一方、これはやめておけばよかったというものもある。その経
験から、どんな告知に気をつけているか紹介する。一個人の小言かもしれな
い。でも主催者から見えていないサイレント・マジョリティの行動かもと思
い直し筆をとることにした。
こんなイベント告知には気をつけている
1.簡潔に書かれていない
なぜこのイベントを企画したかという主催者のおもいから始まり、内容や
日時・場所等を段落わけもなく思いつくまま書いていた告知があった。読み
にくく、分かりにくい。
しかし、その内容にはとても興味を持ち参加してみた。行き当たりばった
りの進行。具体的なタイムテーブルはなく、次に何をするかは参加者と話し
て決めるしまつ。定期開催の予定ではあったが、数回開催され自然消滅。さ
もありなん。このようなイベントに参加することは今後ないだろう。
後になって思えば、主催者の頭の中は、告知の文章のようにぐちゃぐちゃ
だったのだろう。
文頭には興味を引くキャッチフレーズを簡潔に。伝える事項を項目別に分
けて段落分けする。例えば、下記のようにまとめられているイベント告知が
あるが分かりやすい。
<案内の例>
暖かさを感じる季節になりました。
青空の下で身体を動かしませんか。
【日時】
XX月XX日(土) 10:00~14:30
【場所】
○○村、XX地区
【参加費用】
500円
【スケジュール】
~10:00 集合
10:30 作業開始
12:00 お昼
13:30 作業再開
14:30 解散
【集合場所・時間】
①電車で来る場合
XX時、XX駅、XX前に集合。
②車で来る場合
XXに到着したら連絡をください。迎えに行きます。
(連絡先 : XXX-XXXX-XXXX)
【持ち物】
飲み物、タオル、帽子、作業できる服装、長靴、軍手、雨具、虫除けスプレ
ー
2.読んでいる人に配慮していない
とても興味があり、月に一回は参加するようにしていたイベントがあった
。開催日を知るためFB(フェイスブック)を確認していた。「〇日開催しま
す」とあるが何月か書かれていないので、たまに頭が混乱した。その時は、
主催者のホームページにアクセスし、二重チェックしていた。
そのうち二重チェックが面倒になってきた。開催日が頭の中ですぐ整理が
つかないときは、参加しなくなった。
会社はまずこのような告知はしない。個人やグループのイベント告知に多
いような気がする。会社が何月か記さない告知をしているなら、社会におけ
る信用低下につながるだろう。
六月に見た告知であれば、開催日は六月〇日と理解されるかもしれない。
でも、来月の予告とも考えられないだろうか。
主催者にそれとなく会話の中で何月の〇日と告知に記されていた方が混乱
しないと言及したことがある。返事は、「開催は毎月第二日曜日にしていま
すから」。論点のすり替えだ。告知を改善するつもりのない態度にがっかり
。
そんなこともあって、だんだん興味が薄れ、三年近く通ったとおもうが、
結局止めた。
「いよいよ明日です」というのも同様。「いよいよ明日、〇月XX日です
」と書いた方が親切だとおもう。
3.文章力を疑う言葉遣い
「こんにちわ。○○会社のXXです。」から始まるメール配信を受けとっ
た時には目を疑った。「こんにちは」と正しく書かれていないメール、さら
には会社の文章力に疑問を持った。
この会社では、例えば「写真の縦横の向きが回転して・・・」と書くべき
ところを「写真の縦横が反転して・・・」とホームページに記していた記憶
がある。縦横が、反転(ひっくり返る)というのはちょっとおかしいとおも
う。
使われている言葉が不適当だと、文意を汲み取れないこともあってフラス
トレーションを感じる。メールなどでやり取りする場合には、行き違いも生
じるだろう。文章を書く能力は重要だ。
個人の告知でも「こんにちわ。XXです。」と始まっていたら、その先の
文章を読みたくなくなる。ちゃんと伝える気があるのかと疑問が湧くからだ
。
サイレント・マジョリティ
会社に勤めていた時、ミーティングでサイレント・マジョリティ(silent
majority)がテーマに挙げられたことがある。物言わぬ多数派と訳すと何
のことだか分からない。マーケティング用語では次のようなことを示すと教
わった。
商品やサービスに対し不満を持つとき、クレームや意見を伝えてくるのは
少数で、大部分は何も伝えることなく場合によっては去っていく。少数派は
、クレーマーと建設的意見を言う人に二分される。
記憶を頼りに書いているので不正確なところがあるかもしれないが、大き
く間違ってはいないとおもう。
イベント広告するが、なかなか集客できなかったり、参加者を固定客化し
にくいとしたら、サイレント・マジョリティの観点が欠けているのかもしれ
ない。
サイレント・マジョリティ相手では、集客不調の原因はつかみにくい。だ
から、読み手に配慮し伝わりやすい文章になっていることは大前提。分かり
やすい書き方。必要な情報が不足なく記されている。正しい日本語を使って
いる。等々。
建設的意見を言ってくれる人は少数なので、少数派の考えと無視しがちだ
ろう。クレーマーではないので、きちんと受け止めたほうがよいと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?