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ちゃんと理解していなかった写真の「露出」

 写真教室に通い始めたころの話。撮った後のレタッチに頼るのではなく、
現場でF値(絞り)、シャッタースピード、ISO感度、つまり露出を決めなさい。と先生は度々説明されていたのを思い出す。露出はレタッチで変えることができないというのが理由だ。
 その場で、言わんとすることを完全に呑み込めたわけではない。レタッチで写真の明るさを変えれるではないか。

 自分の理解不足がどこにあるか考え続けて分かったのは、「露出」=「明るさ」という理解にあった。F値、シャッタースピード、ISO感度で写真「明るさ」が変わるのは間違いない。もう少し考えてみると他に次のことがわかる。

 ・F値はボケ具合に関係している。
 ・シャッタースピードで、動いている被写体を止めたり、わざとブレをつ    くり動きを表現することができる。

つまり、レタッチで写真の明るさを変えることができても、ボケ具合やブレを変えることはできないのだ。将来、明るさ以外も自由自在に変化させることができるようになるかもしれないが、現場で露出を決める重要さがここにある。

 露出は、F値、シャッタースピード、ISO感度で決まる。それは写真の明るさの他にボケやブレという表現要素にも関係している。露出は明るさのことだと単純に考えていたので、露出設定を多少失敗してもレタッチでどうにでもなる。当時は、こんな風に浅はかな考えをしていた。

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