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2023年度標準学力テストの講評

当教室では、公文式の標準学力テスト(公文式教室で任意に実施)を毎年4月になるべく受験いただいております。

1.標準学力テストの特長
小2~中2までが対象
①算数・数学国語について、学校で学ぶ、文部科学省の「学習指導要領」に定められている学習領域から出題されています。
②一般のテストで使われている偏差値は、テストが難しいか易しいかによって、あるいは受験生全体のレベルによってかわってきます。それに対して標準学力テストは、事前に全国各地の小・中学校で実施した標準化調査テストの結果に基づいた評価基準が設定されていますので、同じ学力を持った生徒が受験した場合には、同じ偏差値となります。全国の同学年(公文生)の中での自分のレベルが正確に分かるようになっています。

2.出題内容
学習で一番大切なのは基礎学力。
しっかりと基礎を固めることによって、そこから広がる「応用の世界」への発展が可能になります。標準学力テストは、文部科学省の「学習指導要領」に準拠したテストで、受験のための学力ではなく、土台となる学力を試すテストです。
●算数
・数と計算(計算問題、文章題)
・図形(図形の形、性質)
・測定(長さや量の測定)/変化と関係(割合・比)
・データの活用(表・グラフ)
●数学
・数と式(正負の数、文字式、方程式)
・図形(平面、空間、合同、相似)
・関数(比例、反比例、一次関数)
・データの活用(ヒストグラム、確率)
●国語
・書くこと(作文)
・読むこと(読解・読書・情報収集)
・言語事項(文法・文字・語彙)

標準学力テスト 学習のアドバイス2023(P2)

評価は1~5の5段階、平均偏差値50付近でとなります。

現在、個別に保護者さまへの返却面談を実施させていただいておりますが、驚くべき統計が出ましたので、ご報告です。

公文式学習中のお子さまで、算数学習中、国語学習中、それぞれの教科に対応した標準学力テストの結果です。

公文式学習の進度がそれぞれ2学年先もしくは3学年先になっていらっしゃる場合・・・

標準学力テストの結果が4または5となっている確率は、97.2%であることが分かりました!!(36教科中、35教科が対象です。)
もちろん、学年を大きく超えていないお子さまも、標準学力テストの結果が素晴らしかったという方はたくさんいらっしゃいますが、公文式学習が先に進んでいることとの相関関係は大きく、これは、公文式学習を着実に先に進めていくことで、学校の勉強のレベルが「上」レベルとなる、ということが」証明されているということになります。(少なくとも、当教室においては・・・)

自力で自分の頭を使って解くということを進めていくことが大切だと思っておりますので、ただ教え込んで、先に先に進めれば・・・というのは間違いです!

ただし、ほんのちょっと気を付けていただきたいのは、公文式学習が「3学年先以上」であるにも関わらず、標準学力テストの結果が「4」以下であることです。
子ども自身が賢くなっていることが大事ですので、大人の学習への関わり方等を見直していく方が良いかも?というサインかもしれません。ただ、標準学力テストの結果が「4または5」であれば、身には付いているので、ものすごく心配しなくても良いかなとは思います。

もし、標準学力テストの結果が「4または5」だけれど、公文式学習が2学年先に到達していない場合には、その逆で、もっと公文式学習の進度を伸ばせる可能性があります。その場合、どんどんプリントを解いて、先へ先へと進めることができます。

標準学力テストの結果が3以下の場合、できれば公文式学習をもっと進めて、2学年先以上を目指されることをおススメいたします!始めていない教科はぜひ始めてください。今始めることで、学年を超えて進んでいけば、1年、2年後には学力が変わります。

以上が講評です。個人別の相談は面談にて。東郷

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